最近インターネットでいろんな人のサイトを拝見してます。いずれのサイトも素晴らしく、ウエブマスターの方々の熱い想いが伝わってきます。
手塚学の主流は、もちろん漫画研究だと思います。
手塚作品全部を対象としているHP。ブラックジャック、どろろなど好きな作品に絞っているHPなどなど、きちんと整理されているので思いつくままにばらばらと整理している私にとっては頭が下がる想いです。
特に、同じ作品でも、連載された雑誌、その後出た単行本などを丹念に調べて加筆修正された個所などの変遷を紹介している人たちの仕事(?)には感謝、感謝です。

「漫画は、今でも読めるのでそれで満足。今出てないので絶版おもちゃを集めている。」というのが、おもちゃを集めている私の方便でしたが、最近、その信念が揺らいでしまいました。「やはり、雑誌連載時の作品読みたいな~」とつくづく思います。もちろんですが、今、本屋さんに行っても入手できないのが難点です。といって、これから集めようと思うと気が遠くなるし。国会図書館でも結構無かったり。。
お持ちの方に教えていただくしかないようです。

アニメも手塚学では、大きな柱です。
リボンの騎士、海のトリトン。など作品ごとに熱烈なファンサイトがあります。
ファンの方は、いろいろな楽しみ方をされているんですね。監督、作画家、声優さんなどに注目したり。セル画を集めたり、なんと、シナリオを研究したり。と。また、掲示板が盛り上がっているのも特徴のようで、打てば響くという感じで次々話しがつながっていきます。
また、ビデオ、LDなどで手に入る映像以外に、放送当時の時間帯、その時のCMなども含めて、トータルに楽しんでいる人なんかもいらっしゃいます。テレビの放送は、まさに、「一期一会」なので、漫画本より、その時見たという体験が大切なんですね。
私は、正直に言いますと、それほどテレビを見てなかった方なので、肝心な時に貴重な放映を見なかったこと、今になって残念に思います。

イラスト系サイト。(?)もたくさんあります。
絵心のある人は、好きな作品をモチーフとして自分で素晴らしいイラストを描いて発表されています。アニメ関係は特にこのタイプも多いように思われます。手塚作品の世界から出発して、独自な展開へ。。。パロディ系同人誌なんかは、このノリなんでしょうか。絵柄は違うんですが、「なんとなく」、どろろ。トリトン。BJ。だというのがわかるんですね。好きな情報を共有し、それをベースに様々な変化を楽しむ。時には、共感する人と楽しむ。というファン心理をビジュアルに体現しているサイトかもしれません。

それと。。グッズ系サイト。実は、この分野は、手塚学ではマイナーです。作品そのものでない。グッズを入手するという行為にお金がかかる。さらに、昔のグッズは骨董品になっちゃって、古物ルート、フリーマーケットなどという、何となく、わかりにくい世界とつながっている。などが、一歩ひかれる要因でしょうか?元々、グッズは、原作の二次生成物なので、現物を見た後、そこから別な楽しみ方へ発展しにくいのも、メジャー足り得ない原因だと思います。集めた人の自己満足で終わっちゃう危険性があるんですね。私もグッズ系サイトを展開しているわけですが、少し工夫しなくちゃっと思い始めています。

他にもいろいろな切り口のサイトがあると思いますが、この文章を書いてて、これだけ様々な世界を造り出した手塚先生の魅力を再認識しました。ほんと。今だに続々と新しいサイトができて来るんですから。すごいですよね。




(2002.9.20)