
その点、ワンダーマーケットは、全国の専門店、マニアが出店していて、まとめて欲しいものを探す事ができました。アンティークトイのお祭りのような気がしたものです。実際、今有名になっている大物コレクター、当時はまだアマだった専門店の店主達も顔をそろえ、業界の情報交換の場にもなったものでした。
ばじめの頃は、ブリキとミニカーなどが中心で、ソフビ怪獣などは、マルサン、ブルマァクでさえも、まとめてかごに入れられたりしてました。現在、高騰している帰りマン(帰ってきたウルトラマン)物などは、1000円以下で売られていても、誰も振り向かないという、今では大変もったいない状態でした。
手塚関係は、結構人気がありちゃんと飾られていました。ただ、トイショーでも業者が荷を解く時間にチェックされてしまい、良い物は、関係者に抑えられてしまうという普通の骨董市でもよくある習慣が継承されていました。だから、寝坊の私が行く時間には、手塚関係は駄玩具くらいしか残っておらず、たまに、いいと思うものがあっても、高価で売れ残ったものばかりでした。
それでも、目を皿のようにして一生懸命眺めていると、不思議な事に手塚物だけが見えてくるんです。ある時、机の下でまとめてカゴに入れられているもので、何故か気になる一角があり、下の方から出てきたのが、W3の駄玩具でした。今では大変好きな一品です。
骨董商の人が良く言う流し目とは、このことでしょうか?
(2001.12.25作成)