繰り返し処理を覚えて、
「Hello」と10回表示できたところで、
一体それが何の役に立つのでしょうか。
それをずっと考えているうちに、
勉強するモチベーションが
下がってしまい、
プログラミングの学習が
止まってしまうかもしれません。
しかし、その壁を克服してしまうと、
アプリを作れるようになった暁には、
そう悩んでいた頃の自分が
懐かしく思えるほどに成長できます。
プログラミングの基礎を
勉強している時点で、
何の役に立つのかわからない時に
大事なことは、
「現段階でそれを無理に
理解するのは諦める」
ことです。
例えば、あなたが
コックになるために、
料理の基礎を
勉強しているとします。
包丁の使い方のイロハを
学んでいる時に、
その技術を実際の料理の
どんなところに応用できるのかを
すべて想像するのは、
果たして可能でしょうか?
基礎を習得している段階で、
包丁の活用方法を
100%想像することは、
難しいと言えるでしょう。
フライパンの使い方、
オーブンの使い方、
調味料の使い方などを
すべて習得して、
ちゃんとした料理が
作れるようになって初めて、
包丁の使い道が
完璧に理解できるはずです。
プログラミングもそれと同じで、
基本的な構文をすべてマスターして、
実際にアプリを
作るようになって初めて、
今学んでいることの
実践的な使い方が
理解できます。
しかし、勉強していることの
使い道がどうしても
知りたいときは、
実際のアプリやサービスの
どんなところで
その手法が使われているかを
考えてみましょう。
Twitterを例にすると、
ツイートを画面に表示するのが、
「System.out.println」の応用です。
ネットワークに繋がらない時に
エラーメッセージを表示するのが、
if文の応用です。
このように、
現行のサービスの各パーツが、
どういうふうに
実現されているかを考えることで、
いま勉強していることが
どのようなことに応用できるかが
想像しやすくなります。
練習問題として、
ツイートのリストを何個も
表示するときに、
どんな構文を利用するのか、
考えてみましょう。
ヒント:
何個も表示するということは、
同じ処理を繰り返す
ということです。
