すべてのJavaプログラムは、

オブジェクト指向に基づいて

記述されています。

 

ですので、オブジェクト指向とは何かを

なんとなくでも理解しておかないと、

どんなJavaプログラムも

理解することができません

 

しかし、逆に考えると、

オブジェクト指向を

一旦理解してしまえば、

 

すべてのJavaプログラムを、

同じような考え方で読み書きできる

ということです。

 

オブジェクト指向とは、

「モノ」を作る感覚で

プログラミングをしていくことです。

 

「オブジェクト指向」という言葉が

何よりの証拠です

 

オブジェクト(モノ)を

指向(それに意識を向ける)

するのです。

 

最高速度が異なる

いろいろな種類の車を

走らせるゲームを

 

オブジェクト指向で

作ることを考えてみましょう。

 

この場合、

車という「モノ」

プログラムしていきます。

 

車というモノに

必要な機能を

順番に考えていきましょう。

 

●車の現在位置を

保存しておく機能

 

●車の現在の速度を

保存しておく機能

 

●一定時間ごとに、

現在位置に速度×時間だけ

足し合わせる機能

 

●与えられた

最高速度内で

速度を上げる、

アクセル機能
 

●速度を下げる、

ブレーキ機能

 

これらの機能を記述すれば、

車という「モノ」の設計図が

できたことになります。

 

次に、その設計図を元に

いろいろな種類の車を

作っていきます。

 

●最高速度20km/hの

ゴーカート

 

●最高速度100km/hの

普通の車
 

●最高速度200km/hの

スーパーカー

 

これらの車を作るには、

先ほど作った設計図通りに、

最高速度だけを変えて

作れば良いのです。

 

重要なのは、

それぞれの車を、

1からプログラムする

必要がないということです。

 

一度「車」という設計図を

作っておけば、

 

ゴーカートも、

普通の車も、

スーパーカーも、

 

最高速度を変えるだけで、

設計図を元に一瞬で

作ることができるのです。

 

これが、オブジェクト指向の、

本質的なメリットです。

 

オブジェクト指向を、

説明を読むだけで

理解するのは、

とても難しいと思います。

 

実際のJavaプログラムでは、

クラスの記述が、

モノの「設計図」です。

 

そして、プログラムの中で

newすることが、

その設計図を元に

「モノを作っている」ということです。

 

以上の事を意識して、

いろいろなサンプルプログラムを

実際に読み書きしてみましょう