今回はこれまでずっと書こう書こうと思っていた作品、「朝焼けの謳」。
クラフトエイジ様作。まずはこれまで通り各カテゴリーごとの独断による5段階評価。
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
グラフィック:★★★★☆
演出:★★★★☆
システム:★★★☆☆
音楽:★★★★☆
総合:★★★★☆(5に近い)
プレイして結構経つのに主題歌はいまだに聞きます!
それだけ”ハマる”という言葉で表すのも少し違うのですが、とにかく印象に強い作品です。
ストーリーは寝るところもない主人公が廃ビルにやってくるところから始まり、
廃ビル内メインで物語が進んでいきます。
また、登場する人物は主人公とヒロインとその娘(ということになっている)の3人という少なさ。
本当に限られた舞台と役者なのですが、
ダレることなく最後まで読み続けることができる作品なのがすごいなぁと思いました。
多分3人のやり取りがよかったのと、廃ビルが電波を送信するビルだったこと、
主人公が故障した携帯テレビを拾ったこと、ヒロインの夢などが最後に一つになっていく点が
物語を楽しくした理由なんでしょう。伏線の回収とか言うんですかね?
とにかく最後まで読んだ後に(このシーンってこういう意味があったんだ)って思うと思います。
最終的に3人とも何か進展とか成果物があったかというとそういうエンドではありません(選択肢無し)。
主人公は結局住む家が無いし家族と和解したわけでもなく、ヒロインの夢もまだ叶っていない、
ヒロインの娘(仮)に関しても特に成長なし。
けど一つ、物語の冒頭から変わったことがあるとしたら3人がより”家族”らしくなったことでしょうか。
バンザイ!!的な最後ではないけれど、何か暖かいものを感じるはず。最後のCGは好きです。
キャラクターも良かったです。
主人公に関しては特にちゃらちゃらしてたり変態だったりすることなく真面目な性格だったのが
この物語に合っている。きわどいシーンが一部だけあったけどこの方のおかげで安心して読めます。
ヒロインも物語にとても重要な人物だなと。
ヒロインの娘(仮)、この人も重要(やっぱ登場人物3人だからか)。
実年齢と外見年齢にギャップを感じたキャラなのだが彼女の境遇だとこれもしょうがないとまあ納得の領域。
とにかく、主人公以外の2人に声が入っているのが物語を盛り上げる重要な要素だと思います。
たまに(ボイス無い方がいいじゃん)とか思ってしまうのがあるのですが、
ボイスの必要性を強く感じた作品です。
演出面の評価はこの辺が評価されてます。
残念だったのは折角数枚CGがあるのにクリアした後鑑賞できるモードが無いこと。
あと操作ミスとかかもしれないけどボイスが欠けてるところがあること。
それ以外は特になし。
最初に書いた通り主題歌が本当に気に入りました。
エンディングで流れるんですけど、
これが流れたら本当に(夜が終わって朝が来たーっ)っていうすっきりした気分になれると思います。
そのエンディング「キボウノウタ」はYoutubeにもあるのですが、
是非物語を全て読んでたどり着いたエンディングで聞いてほしいです。