参上!厨二病ヒーロー「電波電波カプリッチョ!」 | SU-Ⅲ 電脳紀 Second

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基本的に雑記ですが、情報系の事も書きます。

今回は、なすびあん様の作品「電波電波カプリッチョ!」

これまで何度もレビューを書きたい書きたいと言っていた作品の前に

割り込んでまでレビューを書くことになろうとは、電波パワー恐るべし。


ストーリー:★★★★★

キャラクター:★★★★☆ におまけ★一つ

グラフィック:★★★☆☆

演出:★★★☆☆

システム:★★★☆☆

音楽:★★★☆☆

総合:★★★★☆ +ストーリーとキャラクターの良さに更に★一つ


 本作の作者様の前作「ずっと一緒に―――」はだいぶ前に一度読んだことがあったのですが、

物語が個人的に長すぎたのと大体結末が予想できてしまい途中で大胆にも高速再生してしまいました。

けど今回はとっても良くなってますよ!そこからまずは行きたいかと。


 ストーリーがとにかく面白い。どう面白いのか、それは実際にプレイして感じて欲しいです。

とにかく主人公です。主人公(笑)

 本作も登場人物がいじめを受けててそれを主役勢が助けるといったそこそこ読んだことのある筋ですが、

異能とか超常現象とかそういうものが一切登場しなかったという点が個人的に印象的です。

まあ主人公の性格上そんなもの出しても出さなくても変わらなかったのかもしれませんけど。

それからこの物語は途中から2つに分かれるのですが、

両方読むことによって事件(とはちょっと違う)の背景を知ることができます。

そこも途中で飽きさせない部分として好印象。

いちいち物語の隅々まで推理する頭脳が無いので俺が言うのも何ですが、個人的に消化不良はありません。(加筆。ダークネスイントリューガー(笑)と高井先生と吹奏楽部の後日談がちょっと知りたかった)

 キャラクター。もう上に書いてしまった通り主人公が印象的かつイケメン過ぎ(言い過ぎ!?)

いや、もちろん甲斐くん(「sin」主演)とか杉崎くん(「スターリーカラーズ」主演)

といったかっこいい男性陣もありましたが、ああいうかっこよさとはちょっと違います。

あれが厨二病なのか、とんでもない勘違いゆえにものすごい発言をしている割に、

直面している問題にうまい具合に当てはまるあたりが何ともすごい。

ただ単にギャグを放つのではなく、真剣な発言だからこそ時に笑い、時に(ああ、そうだよね)と思ったり、

ともすれば(え!そっちかよ)となったり、名言がたくさんあるのでその辺に注目してみると良いかもしれません。

 主人公のことばかり書いてしまいましたが、他のキャラもできてる感がありました。

大体この良し悪しは”声が無くても声が聞こえるような気がするか”で判断していますが(かなり感覚的)、

彼らもそれが感じられるような作りだったと思います。なぜそうか?→やはり文が上手だからでしょう。


 まあ面白かったから全然気にならなかったですが、

途中までこの物語はどういう結末に向かってるんだ?というのはあるかもしれません。

結局最終的には恋愛系統になるのですが、主人公に下心とか感じないので気にしない。

片方の物語の最後がちょっと甘々な気がしなくもなかったけど上記の理由等によりまあいっかレベル。

プレイ時間が8~9時間と書かれているとおりちょっと長めですがぜひ読んでみて欲しいです。

個人的にランキングを更新しなければなと思う時がありますが、

この作品は上位2作と対決できるほどのレベルだと俺は確信しています!