今回は500Eの整備ステアリング回りの部品の交換事例です。
他社整備の車両では意外に交換履歴の少ない
ステアリングシャフトのユニバーサルジョイント。
左新・右旧。
当たり面が磨耗しています。
ゴムブーツも交換。
今回の車両は、どちらかでギアボックスの
オーバーホールをされていた様でOIL漏れも無く
それは良い事なのですが、恐らくその脱着の際に
差込スプラインが、30度程ズレて組み込まれていました。
ハンドルの左右切れ角が違ったのはココのせいですね。
勿論、正規位置に合わせて修正取り付け完了。
これでは向きが逆です。そのままだと
ボールジョイントブーツへの干渉や、
耐久性の面で劣化が早くなる事が考えられます。
当社では気にする部分ですが取り替えられている
クルマは少ない様です。
ステアリングシャフト ベアリング抜き取り後の図。
ちなみに交換前の状態は、走行中にステアリングから
動かす度に「コキンコキン」音が出ていました。
ベアリングと先のユニバーサルジョイントのガタですね。
スプライン合わせマークを必ず!合わせて取付!
ココが合っていないクルマも多いですが、
直進安定性に影響が出る、凄く重要なポイントです。
ココを合わせて試走し、直進時の
ステアリングセンターがズレていた場合は、
左右のタイロッド長さを調整し、合わせて下さい。