ネット上で時々見かける、
掲題の疑問についてです。
甲状腺ホルモンについて調べていて、
ついでに判明したことなので、
メモを残しておこうと思います。
(あくまでも私的メモです)
結論としては「検査薬の精度による」です。
精度が高いものほど代用はできません。
排卵検査薬で測るLH(黄体形成ホルモン)、
妊娠検査薬で測るHCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)は、
いずれも脳下垂体で生成され、
αとβの2種類のサブユニットで構成されています。
そして、2つのホルモンの、
αサブユニットは同じです。
※ちなみに、αサブユニットは、
脳下垂体で生成されるホルモンに共通の部品なので、
橋本病の管理指標で、
私が毎度の採血で見てもらっている
TSH(甲状腺刺激ホルモン)も同じですし、
同様にFSH(卵胞刺激ホルモン)も同じです。
(それぞれβサブユニットが異なる)
一方、排卵検査薬には、
LHのαとβが結合した状態でのみ陽性になる高精度のものと、
分離した状態でも感知してしまう低精度のものがあります。
後者の場合、LHのαユニットでも検知するので、
HCGのαユニットにも同じように反応し、
妊娠時に陽性を示します。
私が購入しているワンステップ排卵検査薬は、
【分離したサブユニットは感知しない】ことを謳っています。
それでも、本当かなー?と思って、
妊娠検査薬が、濃い陽性になったときに、
一度試してみましたが(実験大好きですね…)、
やっぱりキレイサッパリ、
真っ白な陰性になりました!!
ワンステップは、
妊娠検査薬は反応が悪く、
オススメできるか微妙ですが(笑)
排卵検査薬の方の精度は、
確かに高いようです。