みなさんこんにちは。今回は垣根涼介さんの『真夏の島に咲く花は』を読んでみました。


物語の舞台は、南太平洋にあるフィジーの町。フィジー国籍を持つ日本人の良昭、フィジー系のチョネ、インド系のサティーという3人の日常を描いた作品です。

この国では独立以来、フィジー系住民とインド系住民が共に暮らしていましたが、軍事クーデターをきっかけに、民族間に潜んでいた妬みや対立から暴動が勃発。これにより、3人の穏やかな暮らしにも影が差し始めます。南の国の平穏な日々が少しずつ壊れていく様が、丁寧に描き出されていきます。


垣根さんの綿密な取材と豊かな想像力に裏打ちされた文章はとても読みやすく、登場人物たちの感情がリアルな感触として直に伝わってきます。

さまざまな悲劇を乗り越え、それでもこの国は前に進んでいくのだろうという「希望」を感じさせてくれる結末でした。


興味がある方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。