被爆のマリア~「永遠の火」 | ジャスミン茶タイム

被爆のマリア~「永遠の火」

被爆のマリア     田口ランディ 著

 

タイトルに見るように ヒロシマの原爆をテーマにしたものではあるが

全てが直接的でない内容なだけに 

60年経った「今」に残っている 原爆の現実が 淡々と描かれているような気がする。

 

4つの短編から構成される「被爆のマリア」

第1章目の 「永遠の火」 では

原爆の火 (リンク先で、どういうものかはわかります。)を譲り受けた父親から

結婚式のキャンドルサービスに、原爆の火を使ったらどうかと提案される娘の葛藤を描く。

父は この火を平和のために使って欲しいと託されたのだ。

 

平和を願わないではない。でも、なにも 私の結婚式でなくてもいいじゃない・・・

私の結婚式は 普通でいいのよ。

平和の為っていうなら、オリンピックの聖火とか・・・もっとほかに使いようがあるでしょ?

 

娘の気持ちもわかる気がして、私ならどうしただろう?なんて考えてみる。

でも、あまりにも今の私には結婚式っていうものが現実味がなくて 答えがでない。

 

そんなこと考えてて 自分の結婚式のことを思い出した。

父から提案されたのだ。

「お母さんが織った、大島紬を着たらどうだ」

私は ちょっと普通と違うことをするのは なんとも思わない。

確かに 心が動いたのも覚えている。

でも、両親は九州、私は東京、挙式も東京という中で、その話はなんとなく消えていった。

それに 私はとにかく忙しかった。

衣装も選びにいけないくらい バタバタと飛び回っていた。

だから 簡単に言うと なんでもよかった。

投げやりだった訳ではないけれど、滞りなく終わってくれれば それでよかった。

結局 着なかったな、お母さんの紬。

 

着ればよかったね。

 

今度の時は 着ることにするよ。(笑)

 

そんなことを思った 被爆のマリア・第1章。