数字のない経済学
経済学の書 だということも知らずに読み始めた。
著者・松井彰彦が 気鋭のゲーム理論研究者 であることすら 知らなかった。
本当を言うと、 スドウピウ が挿絵を描いている他の本を探していて、その待ち時間に手に取った。
経済学がわからない私にとって これは 童話になってしまった。(松井さん、ごめんなさい)
ただ、子供が童話を読むように 楽しくわかったこともあるのだってば。
路香は思う。 「ひとはひとりでは生きられない」 なんて書いてあるくせに
数式ばっかりで人間が出てこないじゃない。 人間のことを考える学問なのにね。
ケーキ屋さんが 300円でケーキを売ったお金がある。
日本では みんな100円玉を受け取る。
みんな受け取るから ケーキ屋さんも受け取る。
みんな受け取るから 八百屋さんも受け取る。
みんな受け取るから 私も受け取る。
みんな受け取るから みんな受け取るのね。
みんなが受け取らなかったら? みんな 受け取らない。
そんな通貨のことや 需要と供給の話が 路香のギモンから 解き明かされていく。
お姉さんと入った 東大の図書室から 彷徨いこんでしまったベネチアの町。
そこは まだ奴隷が売買される 時代だった。
数字のない経済学の本。
SOUK(市場)の中の女の子
市場の経済学・文化の経済学 文:松井彰彦 絵:スドウピウ