クオリアの不思議
難しいことは わからない。 でも とにかく便利になった。
アマゾン とか yahoo books とか・・・・・ 「あの本が欲しいなぁ~」 「あのCDあるかなぁ~?」と思うと
瞬時に 示してくれる。
しかも その品質がどの程度なのか、又その評価にどれくらい信用が於けるかまで記されている。
そこで 思うこと。
確かに便利。 探す手間なし。 出かける必要なし。 当然ノーメイクもOK。
でも私、そんな無駄(?)を なくしたくないと常に思う。
古書店で本のタイトルをつらつら見ていると
探し物ではないけれど 「あ~、これ読みたいと思ってたんだ」って思うことある。
今は珍しくなった中古レコード店で LPレコードをスコンスコンって順繰りしながら 「んっ?」と2,3枚戻ってみる。
「うわぁ~!!懐かしいぃ~!」 「買おうかな?やめようかな?どうしよっかな?」 そんなことも。
覚えていることだけが記憶なのではなくて 思い出さない記憶、忘れたと思っている記憶、
そんなものが なにかの拍子に 切れそうで切れなかった記憶の糸をたどりながら ググンと引き戻される。
人間の記憶のうち、計算できないものを、現代の脳科学では「クオリア」(感覚質)と呼ぶ。
赤い色の感覚。水の冷たさの感じ。そこはかとない不安。たおやかな感じ。私たちの心の中には
数量化できない、微妙で切実なクオリアが満ちている。
一体、脳という物質に なぜ心という不可思議なものが宿るのか。
『脳と仮想』 ~The brain and Imagination~ 茂木 健一郎 著
<クオリア> (意識の中で立ち上がる、数量化できない微妙な質感) をキーワードとして
脳と心の関係を探求し続けている。
最近 テレビでも時々見かける 著者の茂木さん。
お話がとにかく 楽しい。 どんなものからも 脳の活性についての話につなげてくる。
昔、人数足りないのに 野球やったでしょ? しまいには 「透明ランナー」 もつくっちゃって。
あれ、脳にすごくよかったんですよ。 「想像力」なくしては できない遊びが 昔はたくさんあったんです。
本書に 夏目漱石「三四郎」からの引用がある。
「熊本より 東京は広い。 東京より 日本は広い。 日本より・・・・」
で ちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。
「日本より 頭の中のほうが広いでしょう」