ドイツにて①~鯉のぼり掲揚のこと
ドイツでのことを少しずつアップしたいと思います。 が、書きとめておきたい事も多くて 長くなるかも知れません。
どうぞ、写真だけでも眺めてみてください。鯉のぼりだぁ!と思ってくださればそれで幸いです。
そんな私たちがたどり着いたのはフランクフルト。
ANAの尾翼が映ってしまいましたが・・・(笑)JALにて。
都会の空港なのに、驚いたことにとても静か。
日本ではうるさいくらいに聞こえる場内放送がないからだと気付いたのはしばらくしてからでした。
ごっついお兄さんに「何をし来たのか?」と通行止めされたり、相撲レスラー?とマジに聞かれた人もいたり・・・
それにしても ちょっと雨模様。
私たち、何しに来たの?となんなきゃいいけど・・・
翌日はもっと本格的な雨。カイザースラウテルン市役所を訪問。あの、一番偉そうな方がドイビヒ市長。
中央のスクリーンに映し出されたのが市の紋章。伝説の巨大魚です。贈り物はもちろん手描き鯉のぼり。
ちなみに、左端がジャンボ鯉のぼりの設計をされた川口教授。右のちっこいのが私たちの市長。(←いい人なの)
その後、大学内でレセプション。
講演会会場では こんな写真が写されたりして・・・ちょっと感動。
川口教授まで英語で講演なさるのでチンプンカンプンでしたが。
そして掲揚当日。 なんとか雨が上がったねと、早朝からホテル近辺をお散歩してたら・・・シトシト始まりました。
なかなか止まない雨。
雨が降るのはいけません。あの大きさの鯉のぼりが濡れてしまうので、布も重くなってしまいます。
これは前日に視察した際の写真です。
クレーン車が待機していました。
日本で使っているのよりスケールが小さいんです。
グランドでは地元の学生と葉っぱが遊んでますね。
雨が降って芝が濡れているので転んだのはもちろん葉っぱです。
いいんじゃない?段々止んできたよ。
鯉のぼりって ただ結んで揚げるだけじゃないんです。空気が入るように全体を広げて、口輪の組み立ても厳重です。
350キロの巨体が風をはらんで舞うと、3トンもの重さになります。緩みは許されません。
まずビニールシートをグランド全体にしきます。広い広いグランド、かなりの重労働。
風もあるのでシートを釘で止めます。現地の学生も一緒になって、先生方も一緒になって身振り手振りで。
普段揚げている河川敷に比べ、狭い場所ですし、クレーンのサイズも小さく高さが低いため心配なことも。
風向きによっては、フェンスの場所に鯉のぼりが降りてしまうと鯉のぼりが破れてしまう危険性があるんです。
日本から送ったブルーシートでフェンスを覆います。
クレーンの操縦もドイツの方。日本では毎年なれた方が操縦してくれるのですが、もうちょっとこうして!と通訳を介して伝えるのって・・・緊急時はなおさら難しい。
350キロの鯉のぼりを 力いっぱいグランドに広げます。
雨よ・・・降り出さないでと祈る気持ちで そして声を合わせて円陣を組んで迎えた そのとき。
クレーン操作がちょっと早くてスルスル登る鯉のぼりにハラハラしたけれど ドイツの空を泳ぐ鯉のぼりです。
3方から引っ張るロープには、力強い風を感じます。泳ぐ鯉のぼりの力強さ、みんなの気持ちの大きさ。
あぁ、気持ちがひとつになるって こういうこと。そんな思い。
タイムリーな記事に、「見てっ!」てタイトルつけちゃったけど、今思うと本当にそんな気分だったのです。
片手にロープ、片手に携帯(笑)
見てっ!私たちの鯉のぼりって、初めてそう思いました。すごいでしょ!かっこいいでしょ!って。
今まで、「私たちの、私の」って思ったことなかった。こんなのがあるから・・・と思ったことはあっても・・・。
だから、ちょっと仲間になれた気分。鯉のぼりの仲間。みんなの仲間。同じ思い、同じ感動。
同行の年配のご夫婦が仰いました。ドイツ7回目って旅行なれしたご夫婦です。
「○○に移り住んでてよかった~」 「○○で見る鯉のぼりとは、また違うよね。これに来てよかった~」
一緒に涙が流れました。 みんなで握手しました。
まるで試合に勝った選手達のように、観客の皆さんに手を振って応えました。両手を挙げて応えました。
実際に地元では こんなに近くで揚がることはないのです。危険なので関係者以外は立ち入れませんし、
ましてやお腹を見上げるなんて(笑)
よーく見るとメッセージ鯉のぼり(小さいほう)のロープが一本途中から切れています。(はい、クリック!)
一番手前のロープに2匹しかついていません。その下から切れてしまいました・・・
<付記>あれれ?・・・と思いましたが、良く見ると4匹ついていますね。これは2回目に揚げた写真ですね(笑)失礼しました
でも、1回目は私が持っていた方が途中で切れてしまい何匹かハラハラと落ちてきて・・・ドキリとしました。
ムナビレのないジャンボ鯉のぼり、お解りいただけまして?
その日、2回目の掲揚が終わる頃雨が落ち始めました。 空に向かって『ありがとう』
左:鯉のぼりをずっとずずーーっと広げます(2日目)
中:これぞまな板の鯉?(2日目)
右:降りた後に風にあおられた鯉のぼりの口輪の部分。すごくおっきい感がでてません?
テレビの映像も 新聞の記事も 残念ながらなにも見ておりません。
この記事を見て下さった方に何かを伝えられるか、良くわかりませんが、、、これは揚げ手だった私が感じたこと、事実です。
「ドイツまで行ってたかが鯉のぼりを揚げる」そんなつまらないことに充実感を覚えています。
観光もしたけれど、「何がよかった?」と訊かれた子ども達がそろって「鯉のぼりが揚がったこと」と答えました。
大笑いです。 そして 大満足です。 行ってよかったよ、ほんとうに。









