あかりの花
君島 久子/再話 赤羽 末吉/画
図書館で 絵に惹かれてみていたら 「保育園で読んだよ。面白いよ!」と葉っぱに勧められました。
中国の少数民族の昔話。トーリンという働き者が、あかりの花の中から現われた娘と幸せにくらしていましたが、
裕福になるに連れ、徐々に怠け者になってしまいます。
娘は言います。 「もとのように 一緒に畑に行きましょう。」「もとのように 夜なべをしましょう。」
でも、トーリンは生返事。娘は たった一人で山へ行きました。 夜もたった一人で 刺繍を続けました。
しかし、娘が月の世界に帰ってしまい,昔を振り返る段になり、トーリンは再び働く事の大切さを思い出します。
人間は 愚かしいこともしてしまうし、弱いところもあって当然です。 誰だって、欲深い一面もあるはずです。
ただ、それを悔い改めることが出来る人とそうでない人、気付きを与えてくれる人がいてくれるかどうか、
本人のそういった足跡がその人自身を救ってくれるような気がします。
トーリンを救ったトーリンの足跡はなんだったか。 それは踏み倒された一輪のユリの花への優しさ。
そして「気付き」を与えたのは 生活に困り最後に売ろうと1枚残されたむしろをめくったときに現れた刺繍した布。
夫婦で共に協力し合って生活する事の大切さを描いた絵本だと思います。
葉っぱに「トーリンはどうしてもう1回ちゃんと働いたんだろうね?」と訊くと「この人に会いたかったんじゃない?」
愛情の力を知っている6歳児でした(笑)
教訓めいた絵本ばかりが好きな訳ではありませんが、絵本とは言え、大人の方が考えさせられる1冊でした。
昔、パールバックの「大地」を父に勧められて何度も読みました。 そんな匂いの絵本です。
