お義母さんのお通夜が昨日厳かに行われた。亡くなられてから少し経つのでエンバーミングという処理を施し何日か自宅に寝ていた。昼間、納棺は行かなかったが、お義母さんが大好きだった一斤の手作り食パンを家族写真と共に入れてもらった。朝の4時に起きてパン焼き器で作ったものだが、天国への旅路でお腹がすいたら食べてほしい。
夕方、私は杖と息子から支えられ通夜会場へ早めに出掛けた。
多くの方が駆けつけてくれ、皆さん名残惜しそうだった。親戚や友達がポツンと端に座っている私に励ましの言葉を掛けてくれ本当に有り難かった。
長男の仕事柄、著名な方のお花も多くあり、過去最高の300以上もの生花が他の階も埋まるほど並んでいた。写真はほんの一部で、サッカーの香川真司やメジャーリーガーのダルビシュ有、小栗旬、綾野剛、AKB48のもあった。そんな子供を生んで大人になるまで育てたのは紛れもなくお義母さんだ。ひとつ後悔があるとすれば50過ぎになる息子の結婚だろう。今回、挨拶はしなかったが東京からきれいなフィアンセが来ていた。天国から見守ってほしい。
そして今日の告別式は行かなかった。お義母さんもわかってくれてるだろう。私のこの状況を知っているのは4人の両親でお義母さんだけで、天国できっと報告していることだろう。そして皆で協力して何とか治る奇跡を起こしてほしい。
お斎の食事は自宅のテーブルまで葬儀会社が運んでくれた。午後、火葬の時間に斎場の方向へ向かってお参りをした。今日は暑い日だったが、青空の雲は天国への旅路のごとく見えた。
「今まで本当にありがとうございました。またお会いしましょう。それまで・・さようなら」お義母さんは笑ってうなづいてくれるだろう。