「2001年 宇宙の旅」
「時計じかけのオレンジ」
「シャイニング」
「フルメタル・ジャケット」
フルメタル・ジャケットはレビュー済み
レビューはこちら⇒「フルメタル・ジャケット」
ちなみにこちらは必見
↓↓↓
「ハートマン軍曹」リー・アーメイが
人生とユーモアを大いに語るインタビュー動画
往年の作品を高画像で見られるのは興味が惹かれて
これらをブルーレイで視聴
恥かしながら「2001年 宇宙の旅」
「フルメタル・ジャケット」
以外これらの作品を見たことが無かったんですよね
しかも「2001年 宇宙の旅」は
スターウォーズ的なものを期待していた幼い自分は
まったく興味が沸かず 最初は見はするものの
いつも冒頭シーンのみでリタイヤ

ココ このシーンですよ
その為に他の2作品とも
今回は気合を入れなおして視聴
*結果、画像の美しさや内容のお陰で気合入れないでOKでしたけど
2001年 宇宙の旅

【あらすじ】
3部作構成になってます 以下非常にざっくりと内容
1:猿から人猿に進化を遂げる過程 2001年の世界
2:木星へ調査へ向かう調査員と人工知能HAL9000との確執
3:木星での神秘的な出来事
人類創生の前にモノリスという存在があり
モノリスが人間への進化の橋渡しをする
その後人間へと進化した人類は月でモノリスを発見
木星へ謎を解く鍵があると
人工知能HAL2000と木星へ向かう乗組員
HAL2000は任務への疑問を抱き、乗組員と確執
1人残ったボーマン船長は木星へたどり着き
その秘密を知り、人類の進化の先へとー

今更視聴した自分には感想を述べるのもおこがましいけれど
*今までは冒頭のお猿さんが暴れてるシーンでリタイヤ
内容は非常に抽象的に感じたんですよね
それがまた良いと言うか、不思議な感覚で心地よいと言うか
特殊撮影は画像を見ていてどうやって撮影されているのか
考えるだけでも面白いですし
見ていて感じたのが、
この映画に触発された作品がどれほどあるのか
…と言うのが解った作品
特殊撮影に関してもそうなんですが
今まで見たSF映画は意図的かは解らないけど
必ずこの映画のオマージュ的なシーンを
入れている気がします
そういった映画で、多いシチュエーションは
人間が場合によっては1番信用出来うるコンピューターが
「オマエニンゲン」
「ニンゲンワルイヤツ」
「ニンゲンサクジョ」
「た、助けてくれー」
…と、一切の妥協を許さずに襲い掛かってくるところですよね
もうホント 完全なデジタル世代で「0」か「1」でしか無い
正しい事をしていくと果たして人間は必要なのか
人類に対する痛烈な皮肉でもあります
また人類の根源とは? 進化の行先は?
…と視聴側に語りかけてくる作品でもあります
そしてキューブリック作品に多いのだけれど
白を基調にしたスクリーンに映し出される画像は
今見ても非常に新鮮
また逆光での撮影を所々に使っているのも面白い
これが現在HD画像で見れるのは非常に嬉しい限りですねー
「時計じかけのオレンジ」

【あらすじ】
ティーンエイジの若者アレックスが
好き勝手に暴力やSEXに明け暮れ
ある日殺人を起し、投獄され禁固14年の刑を受ける
しかし、ある手術を受け放免 出所
ここで言う手術とはルドヴィコ療法と言う
パブロフの犬の様な条件付の拒否反応
意気揚々と出所した彼に訪れる悪夢の数々
そして人々に翻弄される運命とはー

これも当時 批評家の間で噂になりましたねー
*当時見てなかったけど (●´ω`●)ゞデヘヘ
実はこの映画
自分の好きなRob Zombieが
Never Gonna Stop のPVで
RobZombie監修でこの作品と言うか
雰囲気を拝借されていたので
気になって視聴したんですね
主演のマルコム・マクダウェル

この方のこの顔つきが非常にチャーミングと言うか
狂気じみたセックスアピールまでも感じさせます
セリフもいちいち詩的です
音楽もベートーベンが所々にかかっていたりと
見ていて思ったのはミュージカルとか、
舞台を見ている感じなんですよね
ここのシーンなんてのは結構お気に入り
泥棒かささぎ 序曲
…とそんな感じなんですが
これもやはり見る側に「チミはどう思う?」
と、投げかけてくる作品
原作と映画とは最後のシーンで大分解釈が違ってきそうです
映画では最終的に病院で終わりますが
そこでアレックスは
「頭の中をいじられた夢を何回も見た」と言います
それはロボトミー手術を受けたかも…
と言う認識を視聴側に投げかけているような気がします
原作ではまた最後は違うようなので
考えすぎかもしれませんが
自分なりの解釈して作品を作る
スタンリー・キューブリックですから
こういった余韻を残すところも面白い
シャイニング

【あらすじ】
作家志望のジャックが
冬季閉鎖されるホテルに管理人として
家族を連れて期間限定職員として住み込む事になる
そこで「このホテルは家族惨殺された過去がある」
…と打ち明けられる
そして妻のウェンディと息子のダニーと共に
厳寒のホテルに住み込みで管理する事になるのだがー

この作品はまた「JOJOの奇妙な冒険」とかで
この画像が

使われたりしたので気になっていたんですよね
海外でもこの手の画像のネタを良く見ますし
この映画ってただ殺人鬼になったジャック・ニコルソンが
家族を襲うだけじゃ無かったんですね
サスペンスでありホラーなのかなぁ
*バランス感覚のうまい映画ですよね
さて映画の方ですが
最初に出てくる空撮 ロッキー山脈も遠くに見えます
ここのシーンはホント素晴らしい
アル・パチーノ主演の「インソムニア」も素晴らしかったけど
このシーンは元カメラマンでもある
スタンリー・キューブリックの本領発揮です
*ここのシーンは面白い逸話があるんですね 後述で
お得意の広角レンズを使って雄大な景色を撮影してます
でもここのシーンって映画の内容から
「お前達を見てるぞ」的な感覚も受けるんですよねー
そして家族で話している姿も演技の仕方が上手く
何かしっくりこない家族構成を感じさせる
妻のウェンディが夫ジャックに対する言葉使いも
凄く気を使っている感じなんですよね
そんな冒頭シーンでもうスデに引き込まれてしまいました
最終的に何者とも言えないモノたちに
追い込まれていくジャックの姿
外は厳寒の世界、ホテルの中は暖かくて安全だけれど
本来家族を守るべき夫・父親に命を狙われる
このシチュエーションは良いですよね
ホテルも景観が素晴らしいので
「こんなところに行きたいなぁ」と思うのですが
その豪華で安全なはずのホテルが
殺人鬼となったジャックとナニ者かに掌握されている
と言うような その雰囲気も良いですね
この映画で「このシーン!」と言うのは
三輪車で走り回り突然双子が出る所も好きなのですが
自分がもう名シーンだと思うのはここ

ジョー・ターケル
ちなみに映画:ブレードランナー タイレル社の社長さんです
本来いないはずのバーテンダー「ロイド」
それが独り言を言っていたはずのジャックの前に
忽然と現れる
「やあ、ロイド」
「客が遅いな」
「さようで、トランス様」
カウンターに両手をつき「ご注文は?」
もうここらへんはニコルソンの怪演と相まって
バーテンのロイド(ジョー)が笑みを浮かべて
たたずむ紳士的な態度がサイコーに良い
あと自分が印象的だったのは
妻ウェンディ役のシェリー・デュヴァルさんの鬼気迫る演技
ここまで出来る女優さんっていないなー
…とか思ってたんですけど
キューブリックがかなりの所まで
精神的に追い詰めていたらしいですね
演技に難癖つけて怒鳴ったりと
それはもう凄かったらしいですけど
ところで、先ほど話した空撮の画像
これ実は映画「ブレードランナー」でも使われている画像です
厳密には違うカットですが、、、
「ブレードランナー劇場版」のデッカーとレイチェルが
逃げる最後のシーンですね
*ちなみに完全版ではここはカットされてる
まぁ、ブレードランナーのラストも本来は「荒野に彷徨い出る」
…と言ったシーンで終わるはずだったらしいですが
映画会社から内容が解り難いとか、
ハッピーエンドで終わらせろ と言われていたようで
映画を撮り終えていたリドリー・スコットが急きょ
スタンリー・キューブリックに人を通し打診して
フィルムを譲ってもらったらしいです
「シャイニング」で使用した画像以外を使用するなら
OKとの条件付です
当時ブレードランナーも賛否両論あったので
リドリー・スコットもラストシーンは苦肉の策だったのでしょう
しかしどの作品もブルーレイ化で
HD画像のお陰でもあるんですが
内容もどれも時代を感じさせない
…と言うのが驚いた作品群でありました
そしてキューブリックの撮影は「光の陰影」や
カメラ動きの「動や静」
(カメラを一切動かさなかったり手持ちカメラで動きをだしたり)
また「接写や広角」
画像の中に全ての情報を映し出したりと
一枚の絵というか絵画を見ているような雰囲気でした
これだけの作品を後世に残しつつ
映画会社・原案者との確執や対立もありながら
2000年の到来を待たずしてこの世を去った
スタンリー・キューブリック

*没 1999年3月
死亡については不可解なところも多い
ちなみに何の賞も受けていなかったと言う
無冠の帝王でもありました
