1ヶ月程前になりますが、南インドのとある町で結婚式に参列してきました。
スリランカにほど近い田舎町での結婚式ですので、ニューデリーなどの都会の結婚式のような華やかさはないのですが、南らしいカラフルな雰囲気を満喫してきました。
こちらは、式場のエントランスのでの一枚。
サリーの色がリンクしていて素敵だったので、たまたま立っていたゲストの方も合わせてパチリ。
新郎新婦の名前が書かれたウエルカムボードもカラフルです。
ボードの背景に描かれているこの柄、正方形が連なるデザインが古典的なようでモダン。色合わせも絶妙で素敵ですよね。
後日見学した近所の織物工場では、これと同じ柄の布が織られていましたから、この地方ならではの伝統的な生地模様なのかもしれません。
折角なので、頂いた招待状の写真も。
ゴールドベースに赤い文字、孔雀のイラストが華やかさを添えていますよね。インドらしくて素敵です。
ざっくり全体のスケジュールを。
1日目:新郎宅でプレウエディングイベント。
2日目:午前中に結婚式。また夕方に改めて新郎宅に参集して、新郎宅で新婦一族も招いてのお祝いイベント。
3日目:近郊の観光地へショートトリップ。(シンガポールからの招待客のみ)
空港からの送迎もついて至れり尽くせり。ありがたいことです。
さて、まずは結婚式当日のお話から。
会場自体はこんな感じのシンプルな建物でした。
下のフロアは食堂になっており、朝ごはんと昼ごはんが参加者にサーブされます。
結婚式場なのに、食堂?と思われる方もいらっしゃるかもですので、写真を(笑)
こんな感じで、出席者は三三五々集まって食事をします。
お食事の内容などについては、長くなるので、また別に書きますね

式場の中はこんな感じ。
二階席まである大きなホールに、溢れんばかりのインド人!
ざっくり数えて、1000人は入れそうな会場でした。
インドでは、結婚式で、家が一軒立つぐらいのお金を使うと聞いたことがありますが、、うん、確かに。。
また、インドの結婚式では、日本のようにご祝儀という制度は無いそうです。
個人的にお祝いの品を渡すことはあっても、式への参列者一人一人が、日本のように会場でお金を渡すような習慣は無いようです。
上の写真ご覧になってお気づきかと思いますが、南インドの方は、北のデリーなどの方に比べて、肌の色が濃いんです。
ボリウッド映画に出てくるような、ちょっと白肌のムッチリしたマダムというよりは、むしろアフリカ系に近い細身の方が多かったです。
肌の色に映えて、カラフルなサリーがとにかく似合っていました

会場には、高砂、、のようなものはなく、こんな感じで花で飾られたステージが前面にありました。カラフルで素敵ですよね。
なんかゴタゴタしていて、準備中?と思われるかもですが、これ、すでに結婚式開始の時間がかなり過ぎてからの様子なんです(笑)
こんなところでも、インド感炸裂。
朝の8:45スタートのはずの結婚式でしたが、それらしい儀式が始まったのは10:00すぎ。。
始まる、、と言っても司会者がいるわけでもないので、あ、なんか人が出てきた、あ、なんかやってるね、、てな程度なんですけどね(笑)
特に、男性の親族が集まっての儀式は、新郎新婦を囲んで小さな輪になって行われるので、お客さん側に背を向ける形になるんですよね。。見えないよ〜

何だろう?皆様向けの儀式ではなく、あくまで花嫁花婿と親族のための儀式ってことなのかな、、なので、それをみんなで見守る的な?
気になって、参列していた別の地方出身のインド人の方に聞いてみましたが、やはり彼女の地方でも結婚式はこんな感じなんだそうです。
結婚式と言っても、それぞれなんですね〜。
以前、韓国でも結婚式に参列したことがあるんですが、この時も、日本の結婚式との違いに驚きました。
よかったらその時のブログがありますので、併せてどうぞ↓
https://ameblo.jp/jasminz/entry-11638565795.html
韓国でも式場での食事は食堂式、しかもバイキング形式でしたよ〜。
https://ameblo.jp/jasminz/entry-11638595670.html
さて、インドに話を戻して、、
式が始まる前からそうだったんですが、式が始まると、さらににカメラマンの姿が増え、、多すぎじゃない??と。
何気なく数えてみたら、、ステージ前だけで10人以上いました。、しかも目立つ黄緑のポロシャツって

この大所帯が、新郎や新婦の動きに合わせて、右へ左へと脚立を持って移動するので、もうね、落ち着かないのなんのって(笑)
そんな様子も見飽き、なんかそろそろ疲れてきたな〜という頃に、パックのジュースが配られました。
絶妙なタイミングですが、インド人らしいな〜と。
式は遅れるのが前提→時間が長くてみんな疲れちゃうよね?→とりあえず配る用のジュースは用意しとこうか?、、ってな流れで準備されたんだと思うんですよね。
ジュース用意する前に、段取り良く式を進めてくださーい(笑)
でもこのジュース、おいしかったです

あ、上の写真でちらりと見えていますが、私もサリーを着て式に参加させていただきました。
手に描かれているのは、プレウエディングイベントの日に、新郎宅で施してもらったお祝いのヘナタトゥーです。
なんでも、インドでは結婚式に呼ばれた女性は、皆、手にヘナのタトゥーをして参列するんだそうです。
逆に言えば、手にタトゥーをしてると、何も言わなくても、あ、結婚式に出てきたんだな〜と思われるんだそうです。
ヘナタトゥーのお話は、サリーの着付けのお話含め、また後日させて頂きますね。
折角なので、主役の新郎と新婦のお写真も。
新郎も新婦も素敵!
新婦の髪は、南インドらしくジャスミンで飾られています。素敵〜

これ、新郎新婦の退場シーンなんですが、もうね、周りに人いすぎ〜

ま、楽しそうだからいいんですけどね(笑)
でも、一見無秩序で混沌とした感じですが、全体としては一つの方向に向かっているわけなんですよね。
純粋に、新郎と新婦を祝福するだけのためにみんなが集まっているというシンプルさ、これがインドらしさなのかな〜と。
みんなが笑顔の写真を見ながら、しみじみそう思いました。
あ、よく、インドで結婚式に参列したと言うと、踊ったり歌ったりしてた?と聞かれるんですが、私が参列したこのお式に関しては、歌も踊りもありませんでした(笑)
地方によるのか、歌い踊るのは映画の世界だけなのか、、どうなんでしょうね?
こんな感じで、しばらくインドでのあれこれを思い出がてら綴りたいと思いますので、どうぞお付き合いくださいね。
ではまた明日〜
