世界基準の上司 | haruのearlgreyな日記帳

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大阪神戸京都の三都ものがたり出身、現在Tokyo在住のharuです。
日々のお散歩、お茶とよしなしごとから始まったブログです。

2022年の年末、乳がんの手術をし備忘録を兼ねてそのトピックでも書き始めました。

がんのイメージを治療を通じて希望的観測に。


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意外と近くに居るかも、と思ったわ。
近いっていうのは物理的な距離だけでなくて、老若男女問わず
その可能性を秘めた人が!


最近感銘を受けた本2冊のうちの1冊。


1冊は、少し前に立ち読んだときの感想を書きました、
「速さは全てを解決する」
もう1冊が、この写真のように並んでいて黄色の表紙に思わず手が伸び
勢いで一緒に購入してしまった「世界基準の上司」です。



個人的な感想になるので、いつもと同様かなり偏りますが
この本は現在上司の方、組織の底辺で働いている私のような人を含めて
沢山参考になる「考え方」が出てきます。




最初に赤羽さんの本を読んだときの感想と同じように、
書き方が具体的かつ簡潔なので
読み進めると爽快感!


今までに行動したときのあれこれが、「あってたのか間違ってたのか、気になる。」
というところの答えがいくつか書いてありました。
ですので、そういうところからいっても
私には非常に明快な正解が明るみに出たということで
もう1冊の本に加えてありがたい指針をいただきました。



どの職場でもそうですが、
何か相談したい内容があったとして
同僚なり家族なり友人なりの「誰か」に相談して
考え方を聞くことができればよいですが、

最近は複雑怪奇といってしまえるほどに細分化した組織や
いくつものレポートラインの中で日々やっている方も
いらっしゃるんじゃないでしょうか・・・。

そして、その疑問を
なるべく早く解消したいのに
具体的に話すのが誰が最適かが
わからなくなってきているような
ややこしい時代に突入。


私は最初の大きな壁にぶつかったとき

「すみませんが、一体どなたに相談したらいいのかわかりません。」

といって、まず相談したことがありましたが
中枢にいないひとの感じる疑問が
案外外れてないことが多いのかも、
あれはあれで困ったことから出た割には、会社の問題解消によかったかもしれません。笑
もし機会があるなら、
そのときに電話にたまたま出た方(多分弁護士で、会社変わっても)にお礼を伝えたいです。





赤羽さんがコンサルタントとして持ち込まれた相談の多くの内容を基に
組織と人間の動き方の特徴も書かれてあります。

社長の志が高く、社内外の人望に溢れた人物であったとしても
その下の管理職の部長、部門長に該当する人物の
「部下への接し方」について多くのページが割かれている印象を受けた次第。


冒頭に登場する「ダメ上司の項」


1.こんな上司では相当生き残れない

タイプ1.あいまいな指示しかしないダメ上司

タイプ2.部下を水に投げ込み、自力で泳ぐことを期待するダメ上司

タイプ3.「部下は上司のために存在する、仕事する」と考えるダメ上司

タイプ4.部下育成を考えたことのないダメ上司

タイプ5.部下を育成すれば、自分のポジションがなくなると考えるダメ上司

タイプ6.部下の足を引っ張るダメ上司

タイプ7.部下育成を上司に要求しないダメ「上司の上司」、ダメ会社

とここまで書いてみてもたいへんな
ダメレベルで人間力の低い人のことが書いてありますが


上司である前に、仕事する人間として非常にマズいです、というところで
こんな状態では正常にものごとを判断して導いていけるか疑問で
上のうち、全部ではないけどいくつかが当てはまるなら
多分、上司として人を動かすよりも
誰かの下について動く役割を担う方が
360度に対してまだましなんでは・・・、と思いながら読んだら

この後に登場の、
マネジメントに向く向かないの項目に
ちゃんと書いてありました。笑


あと
保身に走ったり
劣勢になるとおかしなことを言い出す人は かなりみっともないですが
こんなことをしてみっともないと思わないのか、と書いてあるのを読んだとき
同じ気持ちで怒ってくれる人がいる
と思ったらスカッとしました。



私は今までに、いろいろなタイプの方と
一緒に仕事をする機会を得られて、
あまりいい方に進んでいないとき
他に何か改善の余地が自分の方にあるのでは?と考える方なので
できるだけ試行錯誤してきたつもりですが

GWの前に少しこの本を読んだ週末
無性に腹立たしい思いに駆られて


少ない情報から想像しながらすることの限界とか
自分なりの努力という狭さの限界を見たような気がしました。
(休み前で、気が抜けかけている、とも言いますが。)


なので
この本を読んでみて、上司が部下に対して考えるべきこと
部下が上司に対して求めることの
骨格についての理解に線が引かれ
はっきりしたということなのかもしれません。


それぞれの職場によって
文化的な特徴とか親しみやすさ、距離感の違いがあると思いますが
私には、この本に出てくるような非常に高いレベルの上司が
遠い距離感でも確実に居るような気がして読み進みました。


一気に読む、というよりは
一項づつ考えながら読んだ本でした。


おススメです。