「いたっ・・・」
身動きする度に、鎖が食い込んで痛みを覚える。
ロイ 「お前の痛がる顔・・ そそるな」
くい、と私の顎を持ち上げて、ふ、とロイ船長が笑った。
鎖でがんじがらめにされて逃げることもできず、せいぜいが睨み返すだけ。
ロイ 「そういう顔も、また、いい。やはりお前は、俺のために生まれてきた女だ」
「ちがいます!」
ロイ 「恥ずかしがることはない。正直になれ」
「正直に言ってます!迷惑です!これ、解いてください!!」
ロイ 「ふっ・・・ 偉大な俺様に気後れするのはわかるが・・ 女は素直なのが可愛いぞ」
・・・だめだ、ロイ船長って、ひとの話聞かないタイプだったっけ。
街中で買い物してる途中でいきなりいなくなって、シンさん、怒ってるかな。
補給で立ち寄った港町で、シンさんと一緒に行動していた私は、ふとしたことで、はぐれてしまった。
そしてその時、運悪く、ロイ船長にばったり会ってしまい。
あっという間にさらわれて、気がついたらどこかの部屋のベッドの上で、鎖でぐるぐる巻きにされていた。
・・・この人、ヘンタイってきいていたけど、こんな鎖とか、いつも持ち歩いているんだろうか。
どうにか解けないかと、腕や足を動かしてみても、ますます鎖に締め付けられて痛みが増すだけだ。
ロイ 「邪魔なシリウスの連中もいないし、遠慮することはない。さぁ、告白するといい、俺様への愛を!」
「だから、あなたへの愛なんてないんですってば!」
ムダだとわかっていても、つい反論してしまう。
と、不意に人が走ってくる足音がしたと思ったら、乱暴にドアが開いた。
トム 「ロイ様!シリウスの奴が来ます!」
コリン 「いま、ファジーの姐御が眼帯航海士にセマって・・ いえ、足止めしていますが、どうしましょう!!」
ロイ 「くそ、せっかく俺の真珠ちゃんと愛の時間を過ごしていたのに・・」
シンさん、助けにきてくれた・・・?
トム 「あ、船医もきましたよ!」
窓の外を見た一人が、慌てたように言った。
ロイ 「む・・ 眼帯野郎に、センセーまで来たか・・ 」
顎に手を置き、私を見ながら少し考えるようにしていたけれど。
ロイ 「仕方ない!逃げるぞ!」
トム&コリン 「アイアイサー!」
ロイ 「真珠ちゃん、また今度、ゆっくりと愛し合おう。とりあえず、いまはこれだけもらっておく」
そういうと、ロイ船長は私の頬をべろん、と舐め上げた。
気持ち悪さに鳥肌が立つ。
ロイ 「感じたか?かわいいやつ・・」
にやり、と笑ってから、私の首にかかったペンダントの留め金を外した。
「あ、それは!」
ロイ 「お宝のカギだろ。俺様がいただいておく」
「ちょ!返して下さい!それはシリウスのみんなが探し当てた・・」
じたばたしようにも体が動かない。
そうしている間に、ロイ船長は、またな、と投げキスをして出て行った。
バタバタと走り去る足音の後、窓の外から人の声と、銃声がした。
そして、すぐにこちらへと近づいてくる足音は。
間違いない、シンさんだ。
バタン!とドアが開く音がしたけれど、動けずにそちらを振り向くこともできないでいると。
カツカツと靴音を響かせて、私の視界にシンさんが現れた。
シン 「まったく・・ テル、よく攫われる奴だな、お前は」
呆れたような、怒ったような口調。
「すみません・・ あ!ペンダント、ロイ船長に盗られちゃいました!」
シン 「あぁ。ドクターと、ハヤテが追いかけてるはずだ。・・・怪我はなさそうだな」
「・・はい。あちこち痛いですけど」
シン 「フン。縛られた以外に、何かされたのか」
「いえ、大丈夫です」
シン 「まぁ、こんな上から下までグルグル巻きじゃぁ、何もできないだろうがな」
そういうと、シンさんは私が縛られた鎖の端を持ち上げた。
シン 「縛るだけで満足しているとは、まだまだだな」
・・それって、どういう意味なんだろう。
シン 「縛り方もなってない。苦痛を与えるだけだ」
ジャラ、と音がして、縛られていた足がすこしずつ動くようになっていく。
ホッとして、目を閉じて、力を抜いてシンさんにされるがままに、自由になるのを待っていた。
「・・?」
ふと、さっきとは違う苦しさを感じて、安心して遠のきかけた意識がハッキリしてくる。
「ちょ・・ シンさん!なにしてるんですか!」
シン 「見て分からないのか?」
「いえ、わかりますけど!そういう意味ではなくて!」
ロイ船長に縛られた鎖をほどいたシンさんは、私の片足の膝裏に鎖をかけ、
膝が私の胸につくくらい折り曲げた姿勢を作ると、鎖を体にまわして、そのまま固定してしまった。
シン 「・・・いい格好だな、テル」
私から少し離れると、ゆっくりと視線を動かしながら、ニヤリとシンさんは笑った。
シンさんと町を歩けるのがうれしくて、今日はスカートを穿いていたのを、ものすごく後悔した。
膝を持ち上げられめくれ上がったスカートから、足がむき出しになっている。
「やっ・・ 恥ずかしいです!解いてください!」
シン 「性懲りもなく攫われて俺を心配させ、お宝のカギまで奪われた」
笑みを消して、シンさんが真顔で言った。
「す、すみません・・」
シン 「そんなお前は、俺にお仕置きされるのが当然だろ?」
「えぇっ、で、でも・・」
こんなのって・・
シン 「・・イヤか?」
「・・え、あ、あの・・」
なぜか、『イヤ』という言葉が、出てこない。
そんな私を見下ろしたシンさんが、この上なく優しく微笑みながら言った。
シン 「テル。お前、縛られるのが、好きなんだろ?」
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
きゃー!!
テルさん、すみません!
テルさんのコメントから、メタリックな縛りを妄想してしまいました(/ω\)
休日の昼間から何してるっていう・・ 腐った私です。
ロイは、シン様√のイメージです。
最近の番外編ではかなり笑いに走ってるけど、シン様√ではひたすらヘンタイ路線で、
私が最初に触れたロイがこれだったので、ロイといえばこんなイメージが。
ロイ本編は、ロイがあまりにピュアすぎて、肩透かしをくらった気が。
とか言っちゃう私は、やっぱりヘンタイなんでしょうね・・![]()
失礼致しました。
さて、お昼ごはんの準備しよっと![]()


この甘さ判定は、あくまで『ナギにしては』です。

