最近、東日本大震災で原発にかかわった人たちを取材したノンフィクション書籍
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「死の淵を見た男 吉田昌朗と福島第一原発の五00日」を読みました。


大地震があったとき、私は上海にいたのでこの未曾有の地震を経験していません。

地震が起きたとき、ちょうど外出しており、上海にいる日本人の友人から携帯に「日本で大きな地震があったみたいだから家族に連絡とってみたら?」とメールがあったので、
父にメールしたところ、それまでたったの一度たりとも返信をしてくれたことのなかった父が、「大丈夫だけど、本当に大きな地震だったよ」とすぐに返信をしてくれた状況からも相当大きな地震だったんだなぁと感じたのを思い出しました。


この本はたまたま知り合いの人から借りて読んだのですが、
地震が起きてからの福島第一原発の現場の様子が細かく鮮明に描かれています。
ほんの中では”ベント”とか”メルトダウン”とか日本にいて毎日ニュースを見ていたらわかるような専門用語が何度も出てきて、当時日本にいなかった私からすると”?”なところも多々あり前のページを何度も読み返したりしたが、実に臨場感が伝わってくる本でした。

副題にもなっている福島第一原発の吉田所長のインタビューを基に、東電、協力会社、政治家、原発のある大熊町の町長、現場で取材をしていた新聞記者、津波で東電に勤務していた息子を亡くされたご両親などいろんな方にインタビューをして書かれたこの本は地震を経験していない私でも大きく胸を打たれました。
責任感の強い日本人だからこそ命の危険にさらされても使命感を持って対応できたのではないかと思う。
同じ地震、同じ事故がこの中国で起きていたらどうなっていたか。。。


私に翻訳するだけの語学力があるならすべて翻訳して中国人に読ませてやりたい、そう思える本でした。


なぜなら、、、


こんな本を読んでいるとチームスタッフと話していた時、チームリーダーが「放射能のある場所の仕事って、収監されている犯罪者にさせていたんでしょ?」と耳を疑うことを言い出したのです。


だれがそんなデマを。。。


このことを日本人の友人に話したら、

「俺は、中国人に原発のことを、日本人が海の中で核実験をしてそれが失敗したから、隠すために起こした事故でしょって言われたことあるよ」と。。。


もうね、本当にあきれてものが言えない。


そんな中国人にこそ読んでほしい一冊です。


そんな中国人でなくても、地震があった時、原発で何が起こっていたのか、詳細に、そして実名で書かれているこの本は日本人にもぜひ読んでほしい。

そしてつい先日吉田所長が食道がんのためお亡くなりになりましたね。
敬意も含めてご冥福お祈りします。


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