西陽に照らされ
駅に近づいてきたころ

佐々木さんが突然

「晩御飯を食べて帰ろう」と

言い出した











私は帰りの時刻を決めていて

18時の電車に乗りたい意向を

伝えていた





その時、時刻は17





もし夕飯を食べるなら

駅ビルの中にあるお店で

さっと済ませられる食事だな





しかし駅付近に来ても

佐々木さんはなぜか

クルマを止めようとしない





ん????謎に思って

「車、とめないの?」と聞くと





佐々木さんは

「お店探してるんだ💦」と





なんか必死で運転しはじめ

急に運転が荒くなって

目ぼしい店の前に来ると

急ブレーキを踏んだりして





めちゃ怖いんですけどー!

子供乗ってるんですけどー!!








時短で食べれるファッストフード

カフェや中華、定食屋さん

カレー屋さんをそんな感じでスルーして

時間はどんどん過ぎていく





15分ほど経って日本食系の

チェーン店にようやく到着





このころには疲れ果ててた私




もうあと45分しかない

移動を考えたら

お店に居れるのはあと30分だよ💦











店につき、メニューを見るなり

佐々木さんは自分と

子供たちのメニューを

ものすごい勢いで決めたあと

私にうながす





子供たちはもとより

私もろくにメニューも見ずに

「お、同じもので!」と言うしかない





その間子供たちはやたらめったら

礼儀正しくて、普段から

お父さん怖いのかな😓なんて想像





あーー気を使うわっっ

しかも時間制限ある中で

子供達にご飯をかきこませるなんて

いやだし!!





「佐々木さん、電車は

遅らせばいいから、ゆっくり

食べましょう」





私はごく普通の流れでそれを

提案したと思っていたの

でも佐々木さんは





「いや、18時の電車と

最初に決めたのだから

そうしましょう!」





全く人の意見を聞かない💦





そうこうするうちに

和食御膳が運ばれてきた










熱々のうどんはあるし

そこそこ量もある





なぜ、これを頼んだキョロキョロ‼️





やっぱりこれを30分で

食べるなんて可哀想

私だって嫌だ





で再び「19時に延ばしましょう!」

と言ったけど佐々木さんは

「18時、間に合わせます!」と言って

あのガツガツ食べで一気に

食べ始めたゲッソリ





もう、なんなの

この人ーーー‼️





それにならって子供達も

ガツガツ食べ始めた





慣れてる…!?!?





この家はお父さんがルールで

絶対なんだろうな…





もう、楽しい気持ちも

美味しい感覚も

いっさい湧き上がらない‼️




とにかく私もできる限り

必死に食べ物を口に運んだ





▶︎続く