今ここに
一粒ダイヤモンドの指輪がある。
そう、
それは、


…婚約指輪…



それは、寒い冬のある夜
二人は、港近くの遊園地にいた。
突然
高所恐怖症なのにもかかわらず。
観覧車に乗ろうと言う彼。

…何故?…

時間が時間であるし、
平日だということもあり
まったく並ぶこともなく乗ることができた。

…そういえば、クリスマスのときは1時間待ちだったっけ…。

そうだった。
だから、あの時は諦めたのだった。

…でも、別に今日乗らなくたって…。

彼の行動が理解できなかった。
だが、密かに彼は
ある計画を実行中だった。

だんだん昇っていく観覧車。
見下ろすと無数に見える街の明かり。
そして、
最初は喜び、感動さえしていたが、
徐々に青ざめ
ついには固まってしまう男が、そこにいた。

…一体何を考えているのやら…。

ところが、
観覧車も下りになり
やや余裕が出てきたとたん
彼はポケットから指輪を取り出した。
「結婚しよう」
と…。

多分観覧車が頂点に来たときに
渡したかったのだろうけれど、
高所恐怖症の為にできなかったのだろう。
それもまた、ご愛嬌。
ありがとうと、満面の笑顔で指輪を受け取った。
純粋に嬉しかった。
だが、
「?」
ちょっとした違和感を覚えた。
多分、気のせいだろう。

街の明かりが光る夜空の下で
幸せの絶頂にいた二人。
この時はまだ
結婚に向けて歩き出したばかりであった。



そんな時期もあった。
今は昔…。



離婚してしまった今、
この指輪をつける訳にもいかず、
かといって、
結婚指輪と同じ運命を辿らせるには、少々忍びない。(←参照「根性の別れ」胡桃パン↓)
どう処置しようかと迷ったまま、              (http://blogs.yahoo.co.jp/budoupan5656/17094435.html
今も押入れの中に放置されている。

今だから思う。
あの時、瞬間的に感じた違和感。
その時、ダイヤが私を避けたように思った。
宝石は好きだから、
様々なお店に冷やかし半分で遊びに行く。
すると、
気に入った石達は、私を呼ぶのである。
石が人を選ぶのである。
だが、このダイヤは違った。
このダイヤも、店で私が選んだ物だったはずである。
しかし、
占い師の勘とでもいうのだろうか。
二人の結末を知っていたのかもしれない。





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昔、占い師になろうと勉強していた時期がありまして…
「魔女」というのは、その名残り。
自分の占いって主観が入ってしまうから難しいんですよ。
今は、占いやってません!!閉店です!!廃業です!!倒産です!?
だから、「占って♡」といわれてもお断りしますよん♪

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