予想以上に早く、約1ヶ月程度で終わってしまったCherry season。

2nd visa申請のためには88日間の労働期間が必要なので、待っていた期間を合わせても、私はあと1ヶ月足りないわけで、

マネージャーさんにお願いして、他のお仕事も紹介してもらうことにしました。

それがスイカ畑のChipping & Plantingでした。

まずはChippingから…
草むしりです!!!
柄の長いクワ(?)を持って、雑草を抜いていくのですが、
スイカの成長具合に応じて、草むしりも難しかったです。

というのも、スイカの特性でツルをぐんぐん伸ばしていくのですが、ところかまわず伸ばしていくので、雑草にもクルクル絡まっていて、失敗すると、大事なスイカのツルまで切ってしまったり、抜いてしまったりするので、大変でした
(x_x;)

抜きにくい場所に生えているものは手で抜いたり…

とってもシンプルな作業ではあるのですが、

お日様が昇ってくると、連日40度超え。。
やや腰を折って、クワを使っての作業に腰痛再燃。。
お昼休憩15分と午後に20分の休憩以外、ひたすら草を抜き続ける。。

うーん、私結構嫌いでした(笑)

これが作業風景

果てしないスイカ畑。青と緑と茶色しかない!!!

どの野菜・フルーツの畑も広大ですが、とりわけスイカが1番無限に感じましたww

気の利いた言葉が思い浮かばず悔しいですが、

本当に自分がちっぽけと思える…


土の強さを感じるお仕事でした。

スイカのために雑草を抜かなくてはいけないのですが、抜いて30分もしない雑草達がひからびてカサカサになっているのを見て、

「生きる」ということを感じたし、

「母なる大地」を考えずにはいられなかったです。

ただただ、感動。



次はPlanting…
苗植え!!!
週3回だけ、女の子3人だけで行うお仕事。

これが苗植えトラクター

後ろの日よけが付いているところのお写真がこれ↓



見づらいですが、手前に3つそれぞれイスが付いているのが分かりますでしょうか?

ここに座って、トラクターが進むことで規則正しく穴が開くのですが、そこに1つずつ苗を植えていきます。

端から見れば、トラクターは相当ゆっくり動いていますが、実際に苗植えイスに座るとかなり速く感じます。

ちょっと目を離すと、あっという間に1つ・2つ穴を飛ばしてしまって、トラクターを止めてもらわなくてはいけませんでした。

それから、かなりの力で土の中に押し込まないと、しっかりと根を張ってくれないそうで、植える右手は腱鞘炎…みんなコップが持てなくなりました
(´_`。)

おまけに1番面倒なのは2種類の苗を決められた順番に植えていかなくてはならず、いつも混乱…

苗植えイスに座った時の景色

上段と下段で違う種類のスイカの苗をセッティング。

植えた直後!!



ちなみに片道植えるのに50分、これで3本植え終わる。
更に植えて帰ってきて6本のスイカロードが植え終わる。


右手は腱鞘炎だし…
座ってても、ずっと腰を曲げた状態キープなので、ここでも腰痛再燃だし…
大抵、Bossがここまでっていうまで、その日の仕事は終わらないし…


こーーんなに広い、スイカ畑…
人間の手でやる必要はないんじゃないか…
日本のク○タさんが、きっと便利な重機を販売しているんじゃないか…

という雑念で頭はいっぱいでしたが、

今思うと、何気に1番好きだったお仕事でしたww


スイカ畑のお仕事は時給制で、TAXなしのお仕事。
私のfarm jobの中では1番稼げたお仕事でした。
(Plantingでは11時間以上働いた日があり、1日で$200超えでした!!!)




スイカメンバーとして慣れてきた頃

じゃがいもseasonも始まっていました。

私はじゃがいものバックアップメンバー(誰かが急遽行けなくなった時のための待機メンバー)として、オリエンテーションだけ受けていました。


やっとスイカのお仕事でお休みをもらった日

遅めの朝ごはんを食べていたら

突然、マネージャーさん登場

「Natsumi!!!! 今からじゃがいも工場に行ってくれない?」

と。

ものすごく忙しくなり、人手が足りなくなったとのこと。

私…
(;´Д`)ノいーまーかーらー!!!??

正直やだーと思いながらも、お仕事させてもらえるだけありがたいことなので行くことにしました。


次回はじゃがいも工場のお仕事について!!


奈津美


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約1ヶ月間の待ち期間を経て、やっと始まったcherry pickingのお仕事。

朝5時30分にマイクロバスがお迎えに来てくれて、約30名ほどのpickerを乗せて、cherry farmに向かいます。
ちなみにpick up代は$6/日。


到着すると、他の会社に所属するpicker達がたくさんいました。European…Korean…Indian…が多かったです。


最初に渡されたのは金具の付いたベルト。
このベルトをリュックを背負うような形で装着し、両脇腹付近にぶら下がる金具に、プラスチック製(??)の箱を引っ掛けます。
これがpickingスタイル!!!



一緒に働いてたKorean boy。彼は特別大きいので箱がちょっと小さく見えますね(苦笑)

木の枝から茎でぶら下がってさくらんぼは実っているのですが、枝と茎がくっついている部分を指でねじって収穫します。
収穫時にもし、茎から実がとれてしまったら残念ながら商品にならないので、私たちが食べることになります
ヽ(*・ω・)人(・ω・*)ノ



これがとってもおいしいのー(・∀・)
特に朝の寒いくらいの時間帯のさくらんぼはひえっひえで最高でした!!



横になっちゃって見づらいですが、大量に実ったさくらんぼの木の枝。
重みで地面についてしまっています。
宝石みたいにキラキラしていて、可愛いさくらんぼ。
写真のような3つ子ちゃんのさくらんぼは穫りやすく、一気に数を稼げるので大好きやーつですww


ちなみにさくらんぼの種類によって3つ子4つ子OKのものと全部切り離すものとありました。


規則正しく並んださくらんぼ達。
ほとんど紫色のものはまるでブドウみたい!!




大抵、1人で2~3本の木を担当しひたすらもくもくと…1個も残らず収穫していきます。
これはAll pickingというもの。

最初の頃、まださくらんぼ達が成長しきっていないときはcolor pickingという、『このくらいの色になっているやつだけ穫ってね』というもの。

この時はなかなか難しかったです。。
色なんて角度によって違って見えるし、数はないし、さくらんぼ自体がすごく小さくて…
この時、先に紹介した白い収穫BOXにいっぱいに入れて$9でした。


数日後、一気に成長したさくらんぼ達。
今度は一粒残らず、悪くなっちゃう前に全部穫れーというAll picking。
そしたら登場したでっかい黒BOX。


この写真ではまだfullになっておらず、本当は取手部分の下まで入れなくてはいけません。


もっと入れないと回収してくれないと言うのでイライラして、オーバー気味に入れた黒BOX。


白BOXの倍以上もある大きさなんですが、さくらんぼの市場がうんちゃらかんちゃら…で、$10。…と。


その日までも何度か箱の種類が変わり、その都度値段が変わっていたのですが、さすがにこの黒BOXいっぱいにするのに1時間以上かかりますし、いくらcolor pickingだったからとは言え、白BOXと$1しか変わらないのはおかしいんじゃないか!!!!!

と、(主に)European&Koreanが大激怒!!!!!!


ストライキとなりました。


本当に手を止めていいのか…とりあえず続けた方がいいんじゃないか…とか…オロオロ。

全員で収穫作業をやめないと意味がないからと、強制的に収穫作業を中断。


shedと呼ばれるさくらんぼの工場内でPackingのお仕事をしている方々は時給$19で働いていると聞きつけたので、みんな大激怒なわけです。

Bossは最後まで姿を見せず、マネージャーを通して
「$14にあげてやる。2nd visaが欲しいなら働け。イヤなら出て行け。」と。

値段にはやはり不満でしたが、私は2nd visa目的で来ていましたし、車がないとHillstonからの脱出も不可能なので、必然的に続けることとなりました。
しっかり足元見られているな…という感じ。

しかし、Europeanの方々は2nd visaではなく、farm workの経験がしたくて来ていて、多くの方々が車を所有しているし、ヒッチハイクも余裕でやっちゃうしで、たくさんの人達がこの時Hillstonを出ていきました。


人生で初のストライキ。
Picker達が作業をストップすることで、他のポジションの方々の仕事(いっぱいになったBOXをトラクターで運んでくれる方や次はどの木を収穫するのか等を指示してくれる方…etc)も、当たり前にストップするわけなんですが、

誰もそれに対して怒ったり、文句を言ったりということはなく、
「自分の仕事に対して、意見や希望を主張することは、とても大事なことだよ。」と言っていました。

多くの日本人が意見したり自己主張することが苦手だったりしますが、私も例外ではなく、感銘を受けた瞬間でした。

また同時に、ストライキ後お仕事を再開するのですが、なんとも言葉で表現するのは難しいいやーーな感じが残ることも分かりました(笑)



もう一つ忘れたくないことがあって、

私たちグループを率いてくれていたCanadianのメグ。
彼女は7年前からさくらんぼpickingをしていて、かつてはNo.1pickerだったとか。

彼女が私たちにpickingのやり方を教えてくれました。
木を見て、どこに体を入れれば一度に多くのさくらんぼが穫れるか…
はしごは木に対してどの角度で置くといいとか…
英語がそんなに上手ではない私たちに分かるように、いつも親切に教えてくれていました。
30人近くいる私たち全員の名前を紙に書いて、1日で覚えて、広大なcherry farmの木が並んでいるなか、どこで誰が作業しているのかをほとんど把握していて…。

みんな大好きだったメグ。
ストライキの翌日、朝はいたのに突然姿が見えなくなりました。
その日は朝から小雨が降っていて、寒い日だったので、具合が悪くなったのかなーと心配していたのですが、その翌日も、そのまた翌日も姿が見えず、同じグループのお友達に聞いたところ、

彼女は$14でも仕事を再開した私たちを見かねて、1人Bossに文句を言いに行ってくれたのだそうです。
こんなに安い賃金で働かせるべきじゃない!!と。

どうしようもないBossはメグをクビにし、彼女はそのままHillstonを出たそうです。
有能すぎるメグを解雇したBossは大ばか者だし、そんなBossの下でメグが働く必要もないと思ったし、最後にちゃんと挨拶してお礼が言いたかったなとも思いました。

本当に素敵な人との出逢いでした。

彼女はスノーボードが大好きで、いつか日本でボードがしたいと言ってた。
日本じゃなくても、どこでもいいから、また会えたらいいな。

cherryの木

収穫中

毎日持って帰ってきて、おやつはさくらんぼ

どこまでも続くさくらんぼの木

このはしごを使って高いところのさくらんぼを穫る!!


なんだか見づらい写真ばかりですみません…
携帯で撮った写真しかブログにはupできなくて、携帯では縦・横自由に変えられるんですが、ここに貼ると縦の写真も横になっちゃう…
(´・ω・`)


さくらんぼは全然稼げなかったぜ!!!楽しかったけどね!!
次回はすいか畑のご紹介☆


奈津美



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お仕事について書く前に、ちょこっとHillstonについてご紹介したいと思います。

NSW州の内陸部に位置する小さい街です

どこにでもあると思っていた、オーストラリアの大手スーパー:colesやwoolworthすらなく、最寄りのそれらのスーパーに行くのに車で約1時間かかります。

街中の人達が全員知り合いという程の小ささで、のんびりした雰囲気

映画の中に入ったかのように、カウボーイ風のおじさんがそこら中を闊歩している

メインストリートの商店街風なところ以外は、ほとんどがどこまでも・どこまでも続く1本道
周りはオレンジファーム・馬や牛や羊を育てている農家…

車に乗ってると、かなりの確率で野生のカンガルー達を見ることができます

街には小さな・小さなスーパーマーケットが2件、銀行が2件、今にもつぶれてしまいそうなお洋服屋さんが2件、パブが2件、図書館・お肉屋さん・パン屋さん・郵便局・文房具屋さん・雑貨屋さん・学校・交番・病院・プール・レストラン・ハンバーガー屋さん・ガソリンスタンドがそれぞれ1件ずつ…

日本人と比べるとだいーぶフレンドリーなオーストラリア人のみなさんですが、Hillstonのみなさんもめちゃくちゃフレンドリーです。
道を歩いているとすれ違う人はもちろん、走り去る車の中からもクラクションを鳴らし、手を降ってくれるほど。

そんな穏やかで、のんびりした時間が流れているHillston。
到着時の9月下旬の夜は凍えるほどの寒さでしたが、11月に入り本格的な夏に突入し、昼間の平均気温は連日40度オーバーでした。溶けるかと思いました(´д`lll)


最初は何もやることがなく、どこにも行くところのないHillstonがイヤでたまらなかったのですが、夜に見える満天の星空やゆっくりな時間の流れ、人のあったかさ…Hillstonを出る頃には大好きになっていました。



住んでいたときに考えていたこと…
日本のTV番組「アナザースカイ」(←大好きなのですが♥)のオファーがもしも!!もしも!!私にきたとしても、Hillstonを選ぶことは絶対にないだろうと…


でも今は選んじゃうかも(/ω\)…と、思ってます。



↑あ、また横になったままだ…住んでたお家の近くにあったAUSの国旗



奈津美



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