わたしが嵐をすきになったのは、2010年に入ろうというタイミングで、『5×10』ツアーが終わりを迎えようという時のことでした。
なので、もちろんそのツアーには入っていません。

だからか…
アニバーサリーツアーというものに、特別感というか
(いや、そりゃ当然特別なんだけど)
憧れというか…… なんともいえない思いを抱いていました。

ファンになってすぐ、いきなりアニバーサリーツアーだったとしたらどうだったんだろう、とも思うけれど、その場に居られなかった・経験できなかった ということが、大袈裟に言うとファンとしての経験のなかで 大きな欠落 と感じていたような。

そして、次のアニバーサリーはとてもイメージできていなかったとも思います。




時は過ぎ、それから9年近く。

予想を超えて1年早くアニバーサリーツアーを迎えたわたしは、ちょっと拍子抜けというかなんというか。


まる20年経ってないじゃないか!
こう、もっと、満を持して、みたいな。受け入れる側としてもそれなりに心の準備というものが必要で、そういう時を経験するものだと思い込んでいたから。

かつ、ベストアルバムやらビデオクリップ集やら、場合によってはカップリング集も?
そういうものが手元に来て、ジリジリと高まっていくんだろうと思い込んでいたから。


なんもなしで、
とりあえず来てね
そう言われた気分。




だから手ぶらで足を運んだのですが、その結果。

勝手に思い描いていたアニバーサリー感があったかと言われると…
穴だらけのパズルのピースは結構埋まったけれど、まだ空きもある
そんな感じ。


ただ、確実に、『5×10』からの10年
(いや、9年)
彼らとともに時を重ねてきたのだな、とは思いました。

個人的に激動の10年だったので、それを振り返り、その場面ごとに彼らはそこに居て、居てくれて、わたしの拠りどころになっていたな、と。


初めて入った 君僕、暮れゆく国立で聴いた
『everything』

宮城の空を見上げながら聴いた
『果てない空』


いろんなことがフラッシュバックしてきて、こみ上げてきて止まらなくなってしまいました。


どんなときも彼らに支えられて、いまこうやって生きてるのに、幾度も感謝の言葉を伝えてくれて。
この日のために何ヶ月も前から、ピアノの練習をしていたんだね。




今回思いがけないご縁をいただき、
たったひとりでわたしにとっての初日を経験しました。

ひとりでアニバーサリーツアーに入るって、イメージできますでしょうか?


基本的にひとりは苦でないわたしです。

が………


もう、絶望的に、泣くしかなかった。
止まるきっかけがないのです。


この10年(9年です)を立ち止まって振り返る、貴重な経験をさせていただきました。




思えば、大概無茶もしてきたよね…

もちろん自らの幸せのためにツアーに参加するのですが、彼らに感謝の思いを届けたくて。わたしなりに精一杯のやりくりをして彼らに逢いに行っていたし、いまもそうです。

それもわたしひとりの都合だけではどうにもならないので、協力してくれてきた家族や友人にも大いに感謝しています。






翔くん。
ひさびさに、締まってます(笑)

アイドルとしての役務を果たす!
みたいな気概が、感じ取れます。

大型スクリーンに映し出された彼を見た瞬間、
戻ってきたんですね。
そう思いました。


どこから戻ってきたのか、
どちらのどなたがお返しくださったのか、
それは想像にお任せしますが、わたしにはそう思えました。

某曲
『君がいれば なにもいらない』
のところで、彼、抜かれます。

いまの彼を映し出しているかのようです。
わたしにはそう見えました。


一方、and more の怒涛のスケジュールを知ったとき。
まさかこれでアイドルとしてのミッションをいったん完遂しようと思っているひとはいませんよね?
と一抹の不安を覚えたりも。


5×30 は、あのとき想像すらできなかった 5×20 以上に霧の中です。

この先、どこへ連れて行ってくれるのか。
どんな景色を彼らとともに見ることができるのか。

いまはただ、
行けるところまで行ってみよう
そう思っているだけです。