廊下に出て呆然としてベンチに座っていたら、先程の診察室の中国人医師の後ろに控えていた優しい面持ちの看護師の方が受付の奥から出て来た
何やら紹介状の封筒とA4用紙数枚を手にして私の横に座って話はじめた
「まずは申し訳ありませんでした…紹介状の連名の件もですが、地域連携室と連携していなかった事も本当にありえない事態ですよね…只でさえ卵巣がんを患って肉体面はもちろんの事、精神面でもかなりの辛い状況なのに大変な目にあわせてしまい申し訳ないです…同じ女性として私も驚いていますし、医師のかわりに心からお詫び致します」と言って優しく私の背中にそっと手を置いてくれた
あまりに優しい手の置き方と優しい口調に触れて、呆然状態から急に感情が昂りギュッと胸が詰まったみたいになり涙が止まらなくなった
私の涙が落ち着くまで横で優しい手で背中をトントンしてくれていた
先程の紹介状の封筒は中国人医師が頑なに連名記載拒否したままらしく1人の宛名のままだけど必要なので受け取った
他のA4用紙数枚は地域連携室に急遽連絡を入れてがんセンターと連 携して予約票と当日初診で受診する際の注意事項が書かれた用紙だった
それを全て受け取り、思いやりの心で対応してくれた優しい看護師の方に心から感謝の気持ちを伝えて総合受付の会計に向かった
がんと先程の騒動で不安になっていた気持ちが優しい看護師の方の優しい手と言葉で気持ちが軽くなった気がした