母とパエリアランチをいただいた後は
福岡県立美術館へ「モーリス・ユトリロ展/モンマルトルの詩情」
を観に行ってきました~
母の大好きな画家、ユトリロ。
私は単独の展覧会は初めてだったので、楽しみにしていました♪
モーリス・ユトリロは「ムーラン・ルージュ」で知られる
モンマルトルを描き続けた画家。
賑やかな遊興の街ではなく、どこか物憂げで冷やかさを漂う街として
描き出したのでした。
少年時代から孤独や心の渇きを埋める飲酒癖にさいなまれながらも、
生きる証として絵筆を握ったユトリロの魂の哀しみが反映してます。
~パンフレットより抜粋~
皮肉にも一番評価されている‘白の時代’は
ユトリロが精神病院に入退院を繰り返している頃。
確かに、絵全体から重苦しさ悲しさが伝わってくる風景なのです。
人物ではなく、ただ風景が描かれているだけなのに・・・
驚くべきは、その多くの作品は絵ハガキを模写したものだったこと!!!
模写だけで、こんなに心をとらえてしまう作品を描けるなんて、
ユトリロは天才画家なのでしょうね。
子供の頃からアルコール依存症で一杯の安ワインに
ありつきたいが為に描き続けたというのに、
ユトリロの作品はとても素直な印象なところがとても好きなんです。
私が購入した絵ハガキはどれも、‘白の時代’のころではなく
晩年の作品でした。
偶然なのでしょうが、ユトリロなりの幸せをつかんだ頃と思われる
作品なので、画風が色彩豊かで明るいからかな。
ユトリロの作品を観ていると、当時のパリを散策しているような
気分にさせてくれますよ。