昨日の福岡はあいにくの雨でしたが、
今日は一転、春の陽気ですね。
昨日の雨が恵みとなって、春爛漫、桜満開の
手助けになったことでしょう
そんなことを思った昼下がり、一本の映画を観ました。
「ヴェラ・ドレイク」
2004年イギリス/フランス/ニュージーランド
監督 マイク・リー
出演 イメルダ・スタウントン/フィル・ディヴィス
2004年度ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞と主演女優賞の
ダブル受賞を果たしたマイク・リー監督の衝撃作。
法律違反であると分かっていながらも、貧しい女性のために堕胎の
手助けをしていた一人の女性がたどった数奇な運命を淡々と描く名作。
ヴェラが温かく優しいが故に犯してしまった罪。
その姿が、哀しくも美しいのです。
後半、涙が溢れて止まりませんでした。
ヴェラの夫スタンとスタンの弟フランクの会話が印象に残る。
フランク『ヴェラの心は黄金さ。』
スタン『いや、ダイヤモンドだよ。』
最後にヴェラのいない家族の食卓が火が消えたのように寂しい。
いつもヴェラの温かい優しさが家族に光を与えていたことが
よくわかる場面でした。
ヴェラ演じるイメルダ・スタウントン、素晴らしい女優さんですね。
演技を超えた、演技。
彼女の表情や立ち振る舞いに心を揺さぶられました。
忘れられない、素晴らしい作品でした