一人暮らしの子どもたちは、たまに優しい言葉を私にかけてくれる。それぞれ個性が違うので、表現も全然違う。その違いをかみしめ、楽しめるようになったのは最近だ。


 私が同じ言葉をかけても全然違う反応をしたり、勉強の得意科目が違いすぎたり、年の差や性差に振り回されたりで、合わせて2で割ればちょうどいいのにと思っていた頃は、余裕がなくて、毎日を回すのにいっぱいいっぱいだったのだろう。今更ながら子どもたちに謝りたい…


 離れて暮らしてやっとわかったということは、私にとっても子どもたちの1人暮らしは必要なことだったのだろう。