相談室:人の気持ちを想いやる方法② | Your Progress人材育成講師・嶋尾かの子の「勇気のつけ方」レシピ集

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勇気づけの対人コミュニケーション研修・講座の講師、嶋尾かの子による勇気づけのレシピ♪



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こんにちは!
早速昨日のお悩み記事の続きに参りましょう!


昨日の記事はこちら


この場合、
2つの視点から考えることができるとお話ししました。


①問題行動をする相手をどのように捉えるか

②もやもやされているご自身をどのように捉えるか

そして、昨日は①の相手をどのように捉えるか
について見ていったわけです。


問題行動をしている相手を批判するでもなく、
変えようとするでもなく、
相手の立場になって考える=相手を想いやる
ことがわたしたちが大切にすることだとお話ししました。


問題行動を起こしている人に対して
わたしたちが相手を想いやれるにはどうすればいいかというと、
「何のためにその行動をしているのか」
を深く深く掘り下げていく、ということ。


それでですね、昨日記事をアップした後数人の方から
「掘り下げ方が知りたい!」
「この場合の掘り下げた先にあるものは何なのかブログ記事にしてください」
同じようなご質問とリクエストをいただきました(*^^*)


と言うわけで、
今日は②もやもやされているご自身をどう捉えるか
から掘り下げ方(掘り下げ例)に急遽変更してお届けいたします♪


さて。本題に入りましょう。

問題行動は、何のために起こしているのか?
その目的は何なのか?


これを想像していく上で大前提になる考え方があります。


このブログでも散々書いていますが、
何度でも書きますね。


どんな行動の根っこにもポジティブな目的がある。


そうです、それが例え問題行動だとしても。


これを覚えておいてくださいね。


問題行動は、
「相手のいないところで悪口を言いふらす」(Aさん)です。


外見だけを見ると、悪口を言いふらすというのは
Aさんの憎しみや怒りしか見えないような気がしますよね。


これは「何で悪口を言いふらすのか?」という原因論で考えると
そのような答え(想像)が出てくるわけですが、
こういった過去に目を向けているだけでは状況は何も変わらないのです。


わたしたちが建設的なコミュニケーションを創っていく上で大切なのが
「何のために悪口を言いふらすのか?」
という視点。


ここからは、わたしたち自身が
Aさんの置かれている状況を想像する
プロセスに入ります。


ちなみに、皆さんもお分かりだと思いますが、
これはこのワークをする人によってプロセスが変わります。


ただし、先にお話ししたように、
掘り下げていった最終的な終着点は
ポジティブな目的が残る
というのは一緒です。


「何のために、悪口を言いふらすのか」
→色んなところに自分の味方を作りたいから

「何のために、色んなところに自分の味方を作りたいのか」
→自分は力のある人だと認められたいから

「何のために、自分は力のある人だと認められたいのか」
→まだまだ認められてないと思ってるから

「何のために、まだまだ認められない状況を作っているのか」
→どうやって自分の持つ力を発揮すればいいか分からないから


ここまで来ると、見えてくるものがあります。


それは、
Aさんは認められたいと思いながらも、
どのようにしたら自分の持っている力を発揮できるのかが分からない
とうこと。


分からないことってね、
悪いことじゃないんですよ。

同時に知らない、ということも。


分からない、知らない、ということを「認識」することが大切で、
それを認識した後は、どうすれば分かるようにできるか、
を本を読んだり人に聞いたりして学んでいくのです。


仮にAさんが、ここでわたしが模索したように
「どのようにしたら自分の持っている力を発揮できるのか分からない」
としたら、
わたしたちがAさんにできることは何でしょう?


例えば、
Aさんのいい部分を見つけた時に恥ずかしがらずに口に出す。


これは
Aさんの「悪口を言いふらす」という非建設的な行動には注目をせず、
Aさん自身が持つ、良い持ち味に注目をする
ということ。


先入観を横に置き、
静かに見てみてください。

きっとAさんは悪口を言いふらしているだけの人ではないはずです。


優しい一面を持っていたり、
真面目な一面をキラッと光らせていたりするかもしれません。


そんな一面を垣間見たら、
それを、わたしたちが見たAさんの素晴らしいところを
そのまま事実として(自分がそのように感じたという)伝えてみてください。


そうやってそのAさんのいい部分を伝えて(教えて)差し上げることが
わたしたちが自分からできる行動であり、
(そしてこれは相手を変えようとコントロールすることではない)
実際、その部分がAさんの本質だからです。


そうやってAさんがご自身の良い部分に気づき、または思い出し、
そこからご自身をどのように育てていくのかは、
Aさんご自身です。


このように目に見えている行動が非建設的であっても
(この場合悪口を言いふらす)
表面だけを見ていては事の本質を見逃すことになりますね。


この本質に目を向けると、
相手の問題行動に憤りを感じることはなくなっていくでしょう。


このアプローチは慣れていないと最初は難しく感じるもの。


怒ってもいいんです。
憤りを感じてもいいんです。


その後に本質を見るアプローチに戻ってくることができればOK!


そうやって、しなやかに、物事を見ていく。


そうすると、怒りや憤りで心が満たされるのが少なくなっていくでしょう(*^^*)


明日は②もやもやされているご自身をどう捉えるか
に入りますね♪