みぞれがちらつく朝。
雨だと思ってた娘は、歩いて幼稚園へ行くのがイヤそう。
「さむいし、ながぐつ、もうちょっとながいのがよかったなあ~」
と少しふてくされながら傘をさす。
そんな滑り出しだったけれど、
「ほら見て!道路の端っこ見てごらん」
と娘に声をかけると
うっすら雪化粧。
その途端の彼女の顔といったら。
目を大きく開けて、口元には笑みが。
ふてくされたお顔はどこへやら。
幼稚園への道のりを
ワクワク、ルンルンで
ちょっとスキップなんてしながら歩いたのでした。
彼女は「雨だ」と思っていた時は、
以前寒い中雨にうたれながら帰ったことを思い出し
憂鬱になっていたけれど、
ちょっと違う場所を見てみると
それが雨じゃなくて雪だった、
ということに気づいてうれしい気分に。
「雪」は彼女にとって、
美しくて楽しいものだったのでしょう。
同じ「水」だけれど、
見方を変えるとこんなにも幸せな気持ちに。
娘とのやりとりは、
面白い気づきを与えてくれました。
一人では気づけないことも
こうして人とのつながりで
たくさんのことを教えてもらえるね。