この一月あまり。
母とべったり過ごした時間があまりに濃くて重たくて
窒息寸前のJasmin。

危険信号が点滅し始めたので、
母には昨日から10日ばかりショートステイに避難(?)していただき
Jasはタイへ行くことに。

あたたかい空気に包まれて
朝寝坊して、美味しいご飯食べて、
いっぱいしゃべって(タイ語、忘れてないかな……)
いっぱい笑って、気持ちを揚げてこよう。

いってきまーーーす
わきゃっ

9月20日の緊急入院から、あっという間の24日間。
その間に母は2回の手術を受けたけれど
おしゃべりは相変わらず達者で
ま、まずまず元気に過ごしている。

とはいえ……
自分の身体を満足に支えることもできない母の術後管理は
正直、かなりしんどい。jasより5kg以上、重いし。

シャワー浴も排泄も、要領の悪いjasはボロボロになってしまうほど
体力を使う。
気がつけば、また指先が痛い。
これって、在宅介護が始まった最初の頃にあった症状。

だからといって、あの頃のネガティブ全開モードに戻ったわけではない。

こうして母と過ごしている時間は、
jasにとっても、かけがえのない大切な時間に変わりはない
と、思えるようになった。
なんという心境の変化。

退院からの一週間は、母最優先にと、他のことには目をつぶって過ごしてきた。
その思い切りがよかったのか、案外やらないですむことのために
時間を費やしてきたのかも……と気がついた。
時間に片をつける覚悟ができ
持ち時間の整理整頓が見えてきた感じなのだ。

時間も、部屋の中も、とにかく整理整頓だな、と思う。
必要なものだけを、必要な位置に置く。
それだけでいろんなことが動き出すんだよね。

と、資料という名を付けたゴミだらけの部屋を眺めて凹む。
どこから片付けていったらいいんだ……
トホホ



ペースメーカー植込みから17日。
ようやく患部の腫れがひき始めた。
極道の妻か!?というような内出血も
少しずつ薄れてきた。
$シングル介護な日々

あら、好転の兆しが見えてきたではないの~と、
100%在宅状態から脱出できなくなってしまうのではと心配するjasは
気乗りしない母を若干無理やり
デイサービスに送り出した。

いつもの連絡帳に、この厄介なおばあさんの
「取り扱い上の注意」的なメモを添えた。
自宅でシャワーを浴びているので入浴は利用しない。
体操などの際に
まだ定着していないリードがはずれたりしないよう
無理をさせないでください、と、そのことが第一である。

「本人が帰宅を希望したら、すぐにご連絡ください。
迎えに行きます」とも書いた。
過保護……いや、過介護だな、とも思ったけれど。

でも、母はちゃんと一日、久しぶりのデイサービスを満喫して帰ってきた。
送ってきてくれた職員さんも
「お変わりなく、ゼッコウチョウ(絶好調&舌好調)でしたよ。
安心しました~」と。

やっぱり、本当に、外弁慶なヒトである。

まぁでも、今日を境に、脱引きこもり出来そうで
Jasminは心底うれしい。
がんばれー、母。ファイト

外弁慶な母は、外ではいいかっこしぃで
手術の痛みにもめっぽう強かったけれど、
家の中ではすっかり気弱で、娘への依存度MAX状態が続いている。

ペースメーカーを入れた効果が実感できないことが
なによりショックなのと
内出血もまだ痛々しいしで、
不安が募っているらしく、夜も熟睡できず
頻繁に目を覚ましては
「jasちゃーーん、目が覚めちゃったぁ。トイレ行きたい~」と、
私を道連れにしようとする。

日中も、おとなしくはしているが、
欲しいものがあると
「○○、こっちおいで~」と呼ぶ。

「あのさー、うちの中、音声認識システムになってないからね。
呼んだからって、ティッシュやお茶が自動的に動いてくるわけじゃないんだよ~」

面倒そうに母の元にご要望の品を「配達」するjas。

「でも、ほら、こうして届くのよね。
すごいねー、うちは。
ナースコールなんてもんじゃないねー」
とにんまり笑って答える母。

敵いません、ホントに。はぁ


退院以来、斯様な時間を過ごすばかりで、一度病院に行った以外は
すっかり引きこもりのjasmin母娘。
今日は天気もいいので、思い切って近所の公園に散歩に行ってみた。
母、退院後初めてのお散歩。

$シングル介護な日々

障害者の全国スポーツ大会や
パラグアイフェスティバルというイベントも開催されていた。
図書館で本を返却し、
体育館の中にある、障害者支援団体が運営するレストランで
休憩方々ゆっくりランチ。

$シングル介護な日々
500円というお値打ち価格のお弁当。
やさしい味付けの鶏のつくね風ハンバーグ。
ご飯はヘルシーにひじきご飯。


$シングル介護な日々
食後にケーキとドリンクも付けてしまった。
パンプキンパイと、母がなぜだか大好きな昔ながらのメロンソーダ。


ご飯の支度から開放されて、jasは気持ちが楽だった。
でもそれよりも、久しぶりに感じる、人が活動している気配に
こちらもいくばくか高揚した。

よき一日。元気
ペースメーカー植込み手術から二週間
抜糸から一週、が経った。

すっかり凹んでしまって
jasちゃんに甘えていいんだもん!モード全開の母。
手術前よりも出来なくなったことも多く
「ペースメーカーなんか入れるんじゃなかった。
つらいばっかりでちっとも楽になってない」とこぼす。

「いれなかったら、心臓、止まっちゃったんだよ。
入れないという選択肢はなかったんだから。
まだ術後二週間なんだから劇的な回復なんてなくてあたりまえじゃん」
と説明しながら、
でもやっぱり、片麻痺でのペースメーカー手術は大変なことだったなと
ほんの数日の看護×介護に、こちらも凹みがちな娘jasmin。
やれやれ。。。。

昨晩は、「痛い」「苦しい」となかなか眠れず
後頭部を冷やしたり、体をさすったり。
そうしているうちに突然排泄のご要望もあったり。

よくよく聞くと、痛いのは
ペースメーカーとは直接関係のない
「胃」のようで、神経使ってるんだねと、
老母をいたわりつつ朝を迎えた。

あーーー、やっぱりキツイぞー、看護×介護!!!
眠りたい~~

そして母の本日の患部。
$シングル介護な日々
ペースメーカーを入れた場所が
大きめの豆大福みたいにぷくんと盛り上がっている。

祖父もペースメーカーを入れていたけれど
もっと平らで、ペースメーカーの形がはっきりわかるほど
その部分だけが平らに盛り上がっていた。
これは随分様子が違う……

腕の内出血は肘の辺りまでひろがっている。
$シングル介護な日々

熱も痛みもないけれど
これを心配するなというほうが無理というもの。
で、病院に連れて行った。

そして、
「なんでもない。時間はかかるけれど、いずれ落ち着く」
という医師の診察結果。
たくさんの症例を見ている医師の言葉だ。
信じよう。今はそれしか出来ないし。

ペースメーカーを入れてよかった!!と
心からそう思えるまでには
あといくつ山を越えなければならないのかな。