【邦題】薬指の標本

【監督】Diane Bertrand

【主演】Olga Kurylenko

2004年 仏



小川洋子の同名小説 の映画化。Olga Kurylenkoの映画デビュー作にもなります。



幻覚のような謎の少年や、ホテルの部屋をシェアすることになる船員などオリジナルキャラは出てくるのですが、それ以外は割と原作に忠実な作。

先に原作を読んだ身としては、せっかくここまでちゃんと作るのならこの船員の男いらないだろ、という気もするのですが、

彼はこの映画の中で主人公と現実とを繋ぐ最後の糸だったのかもしれません。結局彼の失敗(?)によって切れてしまいましたけれど。「不在」感(そこにいるのにいない、みたいな)を強く匂わす役割もあったのでしょうか。



オリジナルキャラの存在はもちろん、国自体の設定を変えてなお、ここまで原作の「空気」を再現出来るということに驚嘆。

匂いと言うか雰囲気と言うかを原作そのままにここまで描けるのですね。

国や言語文化が違っても「読み込み」が出来る良い証明。



多分劇場公開時はR-18とかかかったと思うのですが(相当なシーンがいくつかアリ)、原作を楽しめた人なら映画も好きになるのではないかとキラハート。


☆☆☆★(3.5)