ルーツがだんだん遠くなる。

ちょっと前、じゃじゃ麺のルーツを求めて
北京へ行こうと考えていたが
公害やら尖閣の問題で
ドンドン行きづらくなってきた。
そのルーツとなるジャージアンミエンは
北京近郊の家庭料理で
食べさせてくれる店もあるらしい。
盛岡から始まり、韓国のジャジャミョンと
この中国でルーツを食べに行くことにより
私の描いたじゃじゃ麺ロードは
終止符を打つ予定であった。
一つの大きな物語の完成になるはずだった。
まだチャンスが無い訳ではないが
条件のいい時に訪れたい。
一つのものが形を変えつつも
大陸を渡って伝わって行くことは
とてつもないロマンスだ。
人種を超えて共有できる素晴らしさ。
またそれを取り囲む出来事を
交えながら大きな物語を
私は完成できたらと考えている。

一つの食べものに感動して
本に感動して
人に感動して
自分の人生が大きく変わることは
珍しいことではない。
だから大きくアンテナを張って
いろいろなものに目を向けたい。
より豊かな自分に
より輝く自分に。
小さなアリにも彼なりの
生き様があるはずだ。