ヘルメットの内装リペアをご依頼いただきました。
センターパッドのウレタンが汗で蒸れて加水分解し、朽ち果ててボロボロになってしまうのは仕方のないところでしょうか、、、
でも、残念ながらヘルメットの耐用年数を超過しての使用を避けるためか、リプレイスパーツの廃盤は早く、転用できるモデルも無いのが実情(泣)
ライダー心理としては、限定モデルや思い入れのあるヘルメットを使い続けたいのも事実で、内装がダメになっても捨てられずに手元に置いている方も多いと思います。
無論、耐用年数を超過しての使用を推奨するものではありませんが、『大切なものをいつまでも綺麗に』のお手伝いが出来ればと思い、初挑戦してみました。
適度な大きさのボール(使用は直径180mmです)を頭代わりにしてセンターパッドのベースを被せて、、
トレーシングペーパーで型取りして、10mm厚のトリコット付きウレタンフォームを切り出します。
切り出しには、自作のスチロール電熱カッターを使用しています。
これを3Mのスプレーのり(88)で接着しますが、1パーツ毎に接着する必要がある事と接着両面塗布が必要な為、1パーツ毎にマスキングしての接着としました。
88は剥離強度がウレタンの破断強度を超えているので必要十分な接着強度ですが、片面塗布で良い99の方が作業性は良かったかも?なので、機会があれば試してみたいと思います。
接着後、オリジナルに極力合わせて縫い目を入れて、ベースに合わせてトップに通気口を開けて完成です。
襟足のプラスチック部分はミシン縫いは困難なので、オリジナルの針孔に合わせて手縫い処理しています。
穴あけ前
完成!!
後頭部側
襟足部のプラスチック部は、ウレタン10mm x 2枚仕様
前頭部側
家庭用ミシンなので、10mmウレタンはちょっと厚過ぎで綺麗に縫えていないところもありますが、内側からは解かりづらいのでお許しを(^^;
一応、お仕事として通用するレベルには出来たかなぁ?と思います。
ご用命、ありがとうございました!