中流家庭の分解、二極化が進み、香港はM字型社会に向かっている――。このような指摘が専門家から出ている。最低賃金制度の導入で低所得層の生活レベル底上げが期待され、好景気に伴い高所得層も収入を増やす中、中所得層が恩恵を受けられていないとの見方だ。
サウスチャイナ・モーニングポストのまとめによると、2006年から10年までの5年間で低所得層(下位10%)の収入は月額4,500HKドル(4万 7,000円)から5,200HKドルに上昇し、伸び幅は15.56%に上った。物価上昇の影響を差し引いても、ほぼ毎年2%の収入増を達成している計算 だ。同じく高所得層(上位10%)は収入を月額6万6,400HKドルに15.48%伸ばした。しかし中所得層は1万200HKドルから1万 1,000HKドルと、5年で7.84%しか収入が上昇していない。
香港大学の葉兆輝(ポール・イップ)教授(社会福祉学)は、「政府は一人当たり域内総生産(GDP)を住民収入の指標として用いているが、これは富の不 均等配分を反映していない」と指摘。中所得層の所得が伸び悩んでいるとの統計については、「香港がM字型社会化のリスクに直面している」と分析した。同教 授は香港政府の政策諮問機関である中央政策組(CPU)のメンバーも務める。
■中流は時給59.5HKドル
このほか、香港政府統計処の別の発表によると、香港の被雇用者(家政婦、公務員、使用者、自営業者を除く)の時給の中位数は59.5HKドル(約636円)だった。昨年第2四半期(4~6月)時点の値。前年同期から1.7%上昇した。
対象となる被雇用者数は279万3,000人。上位10%は時給176HKドル以上、下位10%は28.1HKドル以下だった。また今年5月1日に施行される最低賃金制度で直接恩恵を受ける時給28HKドル未満の被雇用者は27万3,800人だった。
全業種で前年同期比1~4%上昇した。中でも上昇率が高かったのは「電力・ガス・水道」で4.3%増(時給123.6HKドル)、「教育・公共」で 4.2%増(134.4HKドル)。伸び悩んだのは「小売り」の1.4%増(40.5HKドル)、「医療・美容」の1.6%増(70.5HKドル)など。 全体として中位数100HKドルを超える高給産業で伸び幅が目立った。
男性の中位数が時給65.1HKドルだったのに対し、女性は54.4HKドルにとどまった。また年齢別でも格差が顕著で、最も高かったのは「35~44 歳」(70.7HKドル)で「25~34歳」(67.2HKドル)が続いた。最も低かったのは「15~24歳」(40.7HKドル)。低給での労働を余儀 なくされる青年時代から、経験を積むごとに給与が上昇して40歳前後でピークを迎え、再び減少に転じる構図が浮き彫りになった。
学歴別では、小学校卒以下の34.6HKドルに対し、中学6年(大学予科1年)修了(日本の大学進学者に相当)以上は103HKドルと大きく跳ね上がる。職責別では事務員の54.5HKドルに対し、管理職は111HKドルとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110517-00000002-nna-int
サウスチャイナ・モーニングポストのまとめによると、2006年から10年までの5年間で低所得層(下位10%)の収入は月額4,500HKドル(4万 7,000円)から5,200HKドルに上昇し、伸び幅は15.56%に上った。物価上昇の影響を差し引いても、ほぼ毎年2%の収入増を達成している計算 だ。同じく高所得層(上位10%)は収入を月額6万6,400HKドルに15.48%伸ばした。しかし中所得層は1万200HKドルから1万 1,000HKドルと、5年で7.84%しか収入が上昇していない。
香港大学の葉兆輝(ポール・イップ)教授(社会福祉学)は、「政府は一人当たり域内総生産(GDP)を住民収入の指標として用いているが、これは富の不 均等配分を反映していない」と指摘。中所得層の所得が伸び悩んでいるとの統計については、「香港がM字型社会化のリスクに直面している」と分析した。同教 授は香港政府の政策諮問機関である中央政策組(CPU)のメンバーも務める。
■中流は時給59.5HKドル
このほか、香港政府統計処の別の発表によると、香港の被雇用者(家政婦、公務員、使用者、自営業者を除く)の時給の中位数は59.5HKドル(約636円)だった。昨年第2四半期(4~6月)時点の値。前年同期から1.7%上昇した。
対象となる被雇用者数は279万3,000人。上位10%は時給176HKドル以上、下位10%は28.1HKドル以下だった。また今年5月1日に施行される最低賃金制度で直接恩恵を受ける時給28HKドル未満の被雇用者は27万3,800人だった。
全業種で前年同期比1~4%上昇した。中でも上昇率が高かったのは「電力・ガス・水道」で4.3%増(時給123.6HKドル)、「教育・公共」で 4.2%増(134.4HKドル)。伸び悩んだのは「小売り」の1.4%増(40.5HKドル)、「医療・美容」の1.6%増(70.5HKドル)など。 全体として中位数100HKドルを超える高給産業で伸び幅が目立った。
男性の中位数が時給65.1HKドルだったのに対し、女性は54.4HKドルにとどまった。また年齢別でも格差が顕著で、最も高かったのは「35~44 歳」(70.7HKドル)で「25~34歳」(67.2HKドル)が続いた。最も低かったのは「15~24歳」(40.7HKドル)。低給での労働を余儀 なくされる青年時代から、経験を積むごとに給与が上昇して40歳前後でピークを迎え、再び減少に転じる構図が浮き彫りになった。
学歴別では、小学校卒以下の34.6HKドルに対し、中学6年(大学予科1年)修了(日本の大学進学者に相当)以上は103HKドルと大きく跳ね上がる。職責別では事務員の54.5HKドルに対し、管理職は111HKドルとなっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110517-00000002-nna-int