NTTコミュニケーションズ(NTTコム)は17日、香港子会社NTTコムアジアがマカオに支店を開設し、同日から営業を始めたと発表した。日系通信事 業者として初めてのマカオ拠点。日系を含む外資系企業や地場企業、マカオ政府を対象に、情報通信技術(ICT)ソリューション市場開拓を狙う。

 NTTコムはマカオ拠点開設に踏み切った理由として、◇カジノをはじめとする娯楽産業に牽引(けんいん)され、過去5年の域内総生産(GDP)成長率が 年平均18%と経済の高成長が続いている◇隣接する広東省珠海市の横琴島への交通の利便性の向上や同島へのマカオ大学の進出に伴って、マカオの商業圏が一 層拡大する見込みとなっている――の2点を挙げた。

 これまでも香港からサービスを提供してきたが、現地拠点の開設により、営業力と顧客サービス水準の大きな向上が図れる見通しだ。笹子哲史マカオ支店長 (NTTコムアジア副社長を兼務)以下、営業要員と企画要員の3人体制でスタート予定。NTTコム・グローバル事業本部が18日、NNAに語ったところで は、今後の増員も視野に入れる。

 ■年末までに60社目標

 マカオに進出している日系企業は少ないため、初めから非日系外資、地場企業、マカオ政府や系列機関も含めて顧客ターゲットは幅広く取る。NTTコム・グ ローバル事業本部の話では、既にマカオの地場銀行や中国本土企業のマカオ拠点、マカオ政府系の研究機関といったところから引き合いがあるという。当面の目 標として同部は、年末までの顧客60社獲得を挙げた。

 NTTコムアジアはまだマカオで通信関係の免許を取得していないため、マカオ支店はシステムインテグレーション、データセンターサービス、セキュリ ティーなどを組み合わせたICTソリューションの提供を行う。NTTコム・グローバル事業本部によると、香港にあるデータセンターを活用したホスティング サービスやアプリケーション、またセキュリティー分野では2009年に買収した独インテグラリスが活用できると話した。

 通信関係の免許取得については、携帯電話とインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)に加え、来年には国内・国際通信免許も外資に開放予定となっているとして、「開放のめどが立ったら、前向きに検討する」と説明している。

 マカオ電気通信管理局の資料によれば、3月時点で免許を受けて事業展開している固定通信キャリアはマカオテレコム(CTM)1社のみ。香港系のスマー トーンやハチソン系の3が展開する携帯電話キャリア分野は、第2世代携帯電話(2G)が3社、第3世代携帯電話(3G)が4社となっている。一方、ISP は23社ある。


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