Magandang gabi キラキラ







昨夜の続きです…。





彼は外で酔っ払いと30分くらい喋って、

また、1人でただ座り込んでいる…。




私は車から降りて、

車の鍵を彼に投げつけて、

また逃亡…。



追いかけて来て、

彼「マジでおまえ、クレイジーだな!」
  この辺りには薬中のヤツらがいっぱい
  いるって言っただろ!
  しかもおまえは日本人なんだから、
  マジ狙われるぞ‼︎」

私「あんたとなんか、
  もぅ一緒にいられないんだよ!」

彼「日本に帰りたいなら帰れよ!」

私「出産予定日まで2週間きったから、
  搭乗には医師の同行が必要なんです!」

彼「オレがなんとかしてやるよ。」

私「あっそ、じゃ、空港まで連れてって。」


そうして車に戻りました。


車を動かさない彼…。


私「早く空港行ってよ!」

彼「今じゃないよ!」

私「は⁉︎
  私、もぅあんたとなんかいられないって
  言ったよね?
  航空会社に交渉してくれるんでしょ?」

彼「君とお腹の子の安全が第一だろ!
  パンパンガに帰って出産して、
  暫く過ごしてからにしろ。」

私「何言ってんの⁉︎
  さっきと言ってる事違うんだけど…。
  いっつもそう、適当な事言って、
  後から意見変える。
  あんたにはウソをつくって事が
  当たり前だもんね。
  マジ信じらんねー!」

彼「ウソつかなきゃ、
  おまえが文句言うからだろ!」

私「だから、お義父さんのトラベルパス
  申請するのも隠してたんだ。」

彼「いつもおまえは、自分の意見を
  通したがるだろ!オレの意見を通すには
  隠すか嘘つくしかないんだよ!」

私「認めたね…。
  そーやって、いつもウソばっかり
  ついてきたんだ。」

彼「オレが言う事、否定ばっかするからだ!」

私「相談して決めてきた事や、私があなたの
  意見聞く時だってあんじゃん!
  でもさ、産後の事くらい、私のわがままを
  聞くべきじゃないの?」
  
彼「父さんが一緒にいる事の何が悪いんだよ!」

私「そんなにお父さんと一緒にいたいなら
  2人で帰れば?
  ずーっとお義父さんと
  楽しく過ごして下さい。」

彼「お前と過ごしても楽しくないからな。」

私「あそ、、、
  一緒にもいたくないし、
  話したくもないから、隠れて
  コソコソするんだね。
  マジもぅ夫婦でいられないな。
  日本で家族裏切ってまで
  あんたを選んだけど、間違いだった。
  悔やんでも悔やみきれないわ。」

彼「まず寝ろ。 あとは明日考える。
  オレは眠たいんだ。 だから寝る。」

私「私に謝る気はないの?」

彼「謝る⁉︎
オレ、自分がした事、悪いと思ってないから。」

私「はい??
  私がイヤだって言う事を
  隠れてしてたじゃん!」

彼「隠してないし。メッセージしたし。」

私「それは私が聞いたからでしょ?
  しかも事後じゃん。
  隠せるなら隠したかったくせに。」

彼「父さんをパンパンガに連れて行く事は
  悪い事じゃないから、謝らない。
  オレが反省することは全くない!」

私「私はお義父さんと一緒だと
  静養出来ないって言ってるのに?」

彼「父さんの家なんだから居て当たり前だろ。
  手伝ってくれる事だってある。」

私「その父さんの家の維持費を払ってるのは
  私ですけど。
  しかも、
  産後お父さんに頼む事はないです。
  あんたにも頼まないわ。」

彼「マジ酷い女。
 なんで神はオレらを引き合わせたんだろ。」

私「神なんていねーんだよ!」

彼「おまえがこんなヤツだって知ってたら
  結婚しなかったよ‼︎」
  
私「こんな酷い女ですみませんでした。」




もぅ目をつぶって、
すぐに眠りについている彼。





メンヘラ女登場。




自分の首にシートベルトを巻き付けて、

娘たちの写真を見ながら、少しずつ締めた。



嗚咽する私に気付き、


「何してんだよ!」

と言って、シートベルトを緩めようとする彼。


ベルトが絡まって、

なかなかほどけず、

時には、余計締まる…(苦笑)



私「私、もぅ誰にとっても邪魔者でしかないし
  居場所もないから、死ぬしかないわ。」

彼「オレを犯罪者にするつもりか?」

私「うん、あんたにも復讐しなきゃ!」

彼「子供も殺す気か?」

私「どーせ、幸せになれないからね。
  子供が欲しいなら、
  若くてキレイなフィリピーナ、
  いや、また日本人女を騙して結婚して
  子供作って下さい。」

彼「おまえ、まじ狂ってんな。」

私「誰のせいで狂ったんだろーね。」

彼「とりあえず、落ち着け。
  寝て、明日また考えよう。」

私「寝られるもんなら寝てみれば。
  朝にはあんた、犯罪者になってるかもね。」



速攻寝てる男…。


なんでこの状況で寝られんねん‼︎



後部座席に移動しようと、

助手席のドアを開けて一度外に出ると
目を覚ましたけど、

車から降りては来ない。



サイドミラーで見てるのか…。


私ももぅ疲れて、

後部座席で寝ました…。



時計を見ると、
3時過ぎ。





朝5時、

トイレに行きたい。。。


しょーがないから、

ヤツを起こし、どこですればいいか聞いてみた。


アパート建設中の敷地のどこか見つけるか、
お義姉さんの家に戻るか…と。


お義姉さんには合わす顔がない…。


とりあえず、桶に水を入れて
建設中の敷地を見たけど、



ココじゃ出来ない…。



しょうがない…



お義姉さんの家に行くしかない…。



行く途中、
アパートに向かうお義父さんにすれ違ったけど

うつむいたまま、
何も言わずに通り過ぎるしか出来なかった…。


トイレを終え、歯磨きもしていると

お義姉さんが起きてきた。


「すみません。。。」


とだけ言って、


また、車に戻りました。



彼は、一部残してある以前の建物で仮眠をし
建設作業を手伝っていました。


私は、ボーっと車の中で過ごすのみ。


お義父さんが一度来て、

「カナ、コーヒー飲むか?」と。。。


「結構です。」と答えると去って行きました。



朝8時にもなると、暑い…。


後部ドアを開けていると、


やっと彼が来た。


パンを買ってきた。



この暑い中、

水分なしでパン食べたら、窒息するわ‼︎



食欲も無かったので、放置…。


でも、喉が渇いた…。



暫くすると、
以前、お義父さんの誕生日に
1人でウチでお酒を飲んで居座り続けた
近所のオッサンが話しかけてきた。







爺「今月出産するんか?」

私「はい、あと2週間です。」

爺「パンパンガで?」

私「そうですね。
  パンパンガの方が安全なので。」

爺「朝ごはん食べたか?」

私「まだですが、パンがあります。」

爺「飲み物はあるのか?」

私「まだ買ってなくて…」



そう言うと去って売店に向かったオッサン。



ま、まさか、

ケチで有名なこのオッサンが
私に飲み物を買ってくれるのか??


代金請求されたりして…。

それはないか。。。



くれたら、
「ちょうど喉が渇いてたんです。
 ありがとうございます。」

って言おう。








タバコを1本買っただけだった。。。







無駄な妄想をした。。。






その後、

お義父さんがまた来て、


「カナ、ここは暑いし、家でゆっくり休め。」

首を振るだけの私。



暫く側にいてくれたけど、

きっと英語で何て声かければいいか
悩んでくれたんだろう。


私がずっと俯いているので去って行きました。



言葉はなくとも、
お義父さんの優しさに涙が溢れた。。。



彼が冷たいぶどうと水を持ってきてくれ、

頑固な私には悔しいけど
水はガブ飲み。


ブドウは、
彼がいなくなってから食べました。。。



お昼前になると

お義姉さんが来ました。



「カナ、ここは暑いから
 ウチで過ごしなさい。
 お腹の子の事も大事にしなきゃ。」


と優しく声をかけて迎えに来てくれたのです。



お義姉さんに連れられて家に戻ると、

「お昼ご飯食べるよー!」

と、揉めた事には触れず、
明るく振る舞ってくれました。



ほんと、家族には感謝しかない。




でも、アイツの事は許さない‼︎



普通に話しかけてきたりするけど、

1日中、無視し、


夜寝る時も、枕を反対側に置いて寝ました。



ヤツもヤツで、

謝っても来ない!

睡眠不足だったから

「もぅ眠たいから寝るわ。」

とだけ言って、速攻眠りについていました。



夜中に謝って、
くっついてきても、
ブっ飛ばしてやる!


今日こそ、
どんな必殺技出されても

絶対に誘惑に乗るもんか‼︎



ってか、マジ憎しみしかないから
そんな気にはならんし…。






…コレも

無駄な妄想に終わった。





朝までぐっすり寝ていた。。。




コイツも頑固だ!