本日は立憲主義の授業です。

 

立憲を主義とすると言われても、何が何やらわからないと思います。

そもそも立憲って何でしょうか?

 

僕は支持政党はありませんが、立憲民主党という政党がありますね、万年野党の笑

また、歴史が好きな方は、大隈重信の立憲改進党という名前の政党を聞いたことがあるでしょう。

 

立憲の立は立つ、憲は憲法で構いません。

そうすると、

 

憲法によって立つ主義が立憲主義

 

かなーと想像できるでしょう。

つまり、立憲主義とは憲法に基づいて政治を行う原理のことです。

前述した通り憲法は自由の基礎法ですから、立憲主義という原理は国民の自由や権利を守る政治を行いなさいよと、権力を持つ人々に命令している原理と言えます。

加えて、立憲主義とは国民の自由を守る主義なのですから、立憲主義は自由主義という考えから導かれるものということになります。

 

ここで、自由主義という言葉が出てきたので、少し話はズレますが、自由主義についてお話しします。

 

自由主義とは国民の自由を守るという主義だということは大体想像できますよね。

では、この自由主義が民主主義と密接に関わりがあると言われて、その具体的な中身を想像できますか?

 

民主主義とは、みんなでよくよく話し合った後に、多数決によって物事を決めていきましょうという考えです。

それが自由主義と何の関係があるというのでしょうか。

 

みんながよくよく話し合えば、一部の人の自由を取り返しがつかないほどに侵害するような結論にはならないでしょうし、また、そうしてはいけません。

 

最終的に多数決によって多数派に有利なように物事が決まっても、少数派の人々の自由にも充分配慮した結論になると言えます。

 

また、みんなで話し合うときに自分の意見を自由に言えなかったり、多数決を取るときに自由に票を投じられなかったりすれば、これもまた問題があるでしょう。

 

したがって、自由主義と民主主義は密接に関わり合い、より良い政治を行うために不可欠の精神として憲法の中核にあるのです。

 

さて、話を立憲主義に戻します。

立憲主義は憲法に基づいて政治を行う原理でしたね。

となると、憲法の数だけ立憲主義もまたあると言えます。

したがって、憲法が国によって様々あるとすれば、立憲主義もまた国によって様々あるのです。

 

その中でも、日本国憲法における立憲主義に大きな影響を与えたイギリスとアメリカの立憲主義である

 

法の支配

 

についてお話しして、立憲主義を終えたいと思います。

 

法の支配は、西欧におけるかつての国王のように絶対的な権力を握っている人であっても、国民の代表者が定めた法に従わなければならないという考えを基礎としています。

 

中世イングランドを代表する法律家ブラクトンの言葉にもあるように、

 

国王も神と法の下にある

 

のです。

 

国王のように国家権力を一部の人が独占していた時代であっても、法には従わなければならないという説を唱える人が西欧にはいたのですね。

 

僕の少ない知識の引き出しでは、そういう人は日本にはあまりいなかったように思います。

僕は大学受験は日本史選択でしたが、天皇や殿様を批判する文章を書いた著名な歴史上の人物を知りません。

ただ、僕は自虐史観ではないので、いたら教えてください笑笑

 

このイギリスやアメリカの立憲主義である法の支配を日本も採用していると言われています。

 

今までお話しした通り、日本国憲法では、憲法が最高法規ですし、人権も保障されています。

加えて、犯罪をしたと疑われる人であっても、法に基づいて裁判をしなくてはなりませんし、もし、国民の人権が不当に侵害されるようなことがあれば、裁判所によって救出してもらえます。

 

また2時間もかかったかー。

 

誰も読んでいませんが笑