オリンパス <7733> 1417 -138
3日続落。東証1部の売買代金・出来高トップ。途中何度かプラス圏に浮上する場面があったが、結局、前日比9%近く下落した。前週末にウッドフォード社長の解職と菊川会長の社長兼任を発表したことが引き続き売り材料。この間の下落で押し目買いや買い戻しが入るが、一方で「年間売上高が数億円しかない非上場企業3社を700億円近くで買収したり、過大なのれん代を計上して英国企業を2700億円で買うなど不可解なM&A(合併・買収)を繰り返した」として、一部雑誌が伝えていることを売り材料視している向きもある。ゴールドマン・サックス証券が、「買い」から「中立」に 目標株価を3800円から2300円に下げるなどアナリストサイドからの投資判断・目標株価引き下げが相次いでいる。
ホンダ <7267> 2368 +39
逆行高。続伸。タイの二輪車工場の生産を19日から操業再開するとしており、見直し買いが流入している。四輪車工場については21日までの操業停止を予定している。タイの洪水による浸水被害で操業停止となっており、今期収益への影響が懸念され売られていたが、早期回復が明らかになったことで買い戻しも流入している。
特種東海製紙 <3708> 175 +17
急騰。前日比10%超上昇に一時、東証1部の値上がり率トップに浮上した。午前10時30分にリチウムイオン二次電池をターゲットとした耐熱性に優れ安価な電池セパレータ(絶縁体)の開発に成功したと発表したことが買い材料となった。二次電池向けのセパレータとして、2012年度末を目標に生産開始する予定。今後の業績への影響については、「今後の生産販売状況を見極めたうえで、分かり次第開示する」としている。
NTTドコモ <9437> 136500 -3200
情報通信株が軒並み安。NTTドコモ、ソフトバンク <9984> が反落し、KDDI <9433> が続落。一部でドコモがスマートフォンなどの通信料金を2割前後引き下げる新料金プランを導入すると伝えられ、競争激化を懸念した売りが出た。約500円~1000円引き下げるとしていた。その後、ドコモは新機種発表会で新料金プランを発表した。ゴールドマン・サックス証券では、「ドコモだけでなく通信業界にとってネガティブな動き」としている。その上で、「増収余地を部分的に放棄する意思決定とも捉えられかねない。スマホ普及による実質的な値上げ、価格差別による収益最大化という道筋が見えづらくなる可能性が高まる」としている。野村証券では、各社の携帯事業の業績予想を下方修正した。
日産車体 <7222> 723 +27
8日続伸。17日受付の大量保有報告書でエフィッシモキャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディーの保有比率が22.60%から23.35%に上昇したことが判明したことが買い材料となった。エフィッシモは旧村上ファンドのメンバーが立ち上げたファンドとされており、思惑買いを誘っている。
日本写真印刷 <7915> 897 -47
大幅反落。前日比5%近く下落しており、東証1部の下落率上位に顔を出している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を1400円から830円に大幅に引き下げたことが売り材料となっている。同証券では、「携帯電話のスマートフォンシフト、ノートPC市場へのタブレット侵食など、同社が主戦場としていた領域の環境変化と顧客の競争状況の激変は、今日始まったことではなく、売上高の回復は容易ではない」としている。投資判断は「ニュートラル」を継続。
ファーストリテイリング <9983> 13370 -220
3日ぶりに反落。岡三証券が目標株価を1万5500円から1万5350円に微調整、投資判断「強気」を継続。同証券では、2012年8月期連結営業利益を会社計画並みの前期比16%増の1355億円と予想している。「商品政策変更の効果やウォームビズ関連の需要拡大を背景とした国内ユニクロ事業の回復、海外ユニクロ事業とグローバルブランド事業の拡大などで、2010年8月期の過去最高益(1324億円)を更新するだろう」としている。
日本電気硝子 <5214> 772 -28
反落。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1090円から800円に引き下げたことが売り材料視された。同証券では、「同社のシェア上昇を受けて、米コーニング陣営がカウンターアクションを起こす可能性が出てきた」としている。2012年3月期の連結営業利益予想を従来の926億円から848億円に引き下げた。
リベレステ <8887> 85000 -11700
ジャスダック市場で急落。前日比12%超下落している。8月9日以来の9万円割れ。17日発表の公募増資・株式売出による株式需給悪化を懸念した売りが出ている。公募増資8159株とオーバーアロットメントによる売り出し1500株を行う。公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しが全株行われた場合、発行済み株式数は18%増加する見込み。手取り概算額は上限で9億8717万円で、調達した資金は全額を開発用土地の購入に充当する。
ラックHD <3857> 625 +55
ジャスダック市場で連日の上場来高値更新、前日比10%近く上昇している。17日発表の2012年3月期上半期(4~9月)の業績見通しの増額修正を好感した。営業利益は従来予想2億8000万円から5億9400万円(前年同期比77.8%増)に上振れた、多発する個人情報漏えい事件や企業・官公庁をターゲットとした標的型メール攻撃の増加を背景に、セキュリティソリューションサービス事業のコンサルティングサービスや運用監視サービス受注が増加した。(編集担当:佐藤弘)
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銘柄パトロール:オリンパス、東電、安川電機、ファーマフーズなど
6月3日レーティング情報:シティグループ証券
3日続落。東証1部の売買代金・出来高トップ。途中何度かプラス圏に浮上する場面があったが、結局、前日比9%近く下落した。前週末にウッドフォード社長の解職と菊川会長の社長兼任を発表したことが引き続き売り材料。この間の下落で押し目買いや買い戻しが入るが、一方で「年間売上高が数億円しかない非上場企業3社を700億円近くで買収したり、過大なのれん代を計上して英国企業を2700億円で買うなど不可解なM&A(合併・買収)を繰り返した」として、一部雑誌が伝えていることを売り材料視している向きもある。ゴールドマン・サックス証券が、「買い」から「中立」に 目標株価を3800円から2300円に下げるなどアナリストサイドからの投資判断・目標株価引き下げが相次いでいる。
ホンダ <7267> 2368 +39
逆行高。続伸。タイの二輪車工場の生産を19日から操業再開するとしており、見直し買いが流入している。四輪車工場については21日までの操業停止を予定している。タイの洪水による浸水被害で操業停止となっており、今期収益への影響が懸念され売られていたが、早期回復が明らかになったことで買い戻しも流入している。
特種東海製紙 <3708> 175 +17
急騰。前日比10%超上昇に一時、東証1部の値上がり率トップに浮上した。午前10時30分にリチウムイオン二次電池をターゲットとした耐熱性に優れ安価な電池セパレータ(絶縁体)の開発に成功したと発表したことが買い材料となった。二次電池向けのセパレータとして、2012年度末を目標に生産開始する予定。今後の業績への影響については、「今後の生産販売状況を見極めたうえで、分かり次第開示する」としている。
NTTドコモ <9437> 136500 -3200
情報通信株が軒並み安。NTTドコモ、ソフトバンク <9984> が反落し、KDDI <9433> が続落。一部でドコモがスマートフォンなどの通信料金を2割前後引き下げる新料金プランを導入すると伝えられ、競争激化を懸念した売りが出た。約500円~1000円引き下げるとしていた。その後、ドコモは新機種発表会で新料金プランを発表した。ゴールドマン・サックス証券では、「ドコモだけでなく通信業界にとってネガティブな動き」としている。その上で、「増収余地を部分的に放棄する意思決定とも捉えられかねない。スマホ普及による実質的な値上げ、価格差別による収益最大化という道筋が見えづらくなる可能性が高まる」としている。野村証券では、各社の携帯事業の業績予想を下方修正した。
日産車体 <7222> 723 +27
8日続伸。17日受付の大量保有報告書でエフィッシモキャピタル マネージメント ピーティーイー エルティーディーの保有比率が22.60%から23.35%に上昇したことが判明したことが買い材料となった。エフィッシモは旧村上ファンドのメンバーが立ち上げたファンドとされており、思惑買いを誘っている。
日本写真印刷 <7915> 897 -47
大幅反落。前日比5%近く下落しており、東証1部の下落率上位に顔を出している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を1400円から830円に大幅に引き下げたことが売り材料となっている。同証券では、「携帯電話のスマートフォンシフト、ノートPC市場へのタブレット侵食など、同社が主戦場としていた領域の環境変化と顧客の競争状況の激変は、今日始まったことではなく、売上高の回復は容易ではない」としている。投資判断は「ニュートラル」を継続。
ファーストリテイリング <9983> 13370 -220
3日ぶりに反落。岡三証券が目標株価を1万5500円から1万5350円に微調整、投資判断「強気」を継続。同証券では、2012年8月期連結営業利益を会社計画並みの前期比16%増の1355億円と予想している。「商品政策変更の効果やウォームビズ関連の需要拡大を背景とした国内ユニクロ事業の回復、海外ユニクロ事業とグローバルブランド事業の拡大などで、2010年8月期の過去最高益(1324億円)を更新するだろう」としている。
日本電気硝子 <5214> 772 -28
反落。ゴールドマン・サックス証券が投資判断を「買い」から「中立」に、目標株価を1090円から800円に引き下げたことが売り材料視された。同証券では、「同社のシェア上昇を受けて、米コーニング陣営がカウンターアクションを起こす可能性が出てきた」としている。2012年3月期の連結営業利益予想を従来の926億円から848億円に引き下げた。
リベレステ <8887> 85000 -11700
ジャスダック市場で急落。前日比12%超下落している。8月9日以来の9万円割れ。17日発表の公募増資・株式売出による株式需給悪化を懸念した売りが出ている。公募増資8159株とオーバーアロットメントによる売り出し1500株を行う。公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しが全株行われた場合、発行済み株式数は18%増加する見込み。手取り概算額は上限で9億8717万円で、調達した資金は全額を開発用土地の購入に充当する。
ラックHD <3857> 625 +55
ジャスダック市場で連日の上場来高値更新、前日比10%近く上昇している。17日発表の2012年3月期上半期(4~9月)の業績見通しの増額修正を好感した。営業利益は従来予想2億8000万円から5億9400万円(前年同期比77.8%増)に上振れた、多発する個人情報漏えい事件や企業・官公庁をターゲットとした標的型メール攻撃の増加を背景に、セキュリティソリューションサービス事業のコンサルティングサービスや運用監視サービス受注が増加した。(編集担当:佐藤弘)
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銘柄パトロール:オリンパス、東電、安川電機、ファーマフーズなど
6月3日レーティング情報:シティグループ証券
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