japanyouのブログ

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本格始動した3日目。
「さあて、第5列クインタの後はどうするか、だ」
 仁個人としては早くパワードスーツに取りかかりたくはある。だがアンは、
「この蓬莱島は海洋国家といえるでしょう。前線基地というのでしたら、空母を造るべきです」
 仁の知識から持ってきたらしい空母、つまり航空母艦である。
「航空戦力を蓬莱島から発進させていたのでは時間が掛かりすぎます。飛行機を送れるような大きな転移門ワープゲートを備えた空母が必要でしょう」紐斯葆濃縮藤黄果
「なるほどなあ」
 アンのいうことはいちいちもっともである。
「よし、作るか」
 仁は老子と構想に取りかかる。
 大きさは200メートルクラス。転移門ワープゲートを備えるので必要以上の艦載機を乗せる必要は無い。
 動力は魔法型水流推進機関マギウォータージェット。大きな物1基より、小型の物を6基使う。機関の出力調整だけでも進路変更可能だ。
 甲板は2層構造。下は滑走を必要とする飛行機全般用、上は垂直離着陸機VTOL用。
 現在の飛行機全機種対応できる大きさの転移門ワープゲートを3基搭載。
 武装はレーザー砲。主砲6門、副砲6門。各個点射可能な銃タイプは100基。いずれも個別の制御核コントロールコアを持つ。まあコンピューター制御みたいなものだ。
 補助として水流の刃ウォータージェット砲を10門備える。実弾も欲しいのだが開発していない。
 乗員はマリン達海軍ネイビーゴーレム。100体では足りなくなりそうなのであと100体増やす予定だ。同様に空軍エアフォース、陸軍アーミーも増員する。
 空軍エアフォースは当然垂直離着陸機VTOLに配置、陸軍アーミーゴーレムは前進基地勤務や工兵隊とする予定。
 アダマンタイトの構造材に5層の鋼鉄張り、表面はミスリルコーティング。排水量約2万トン。
 乗員30名。航行距離理論上無限、但し自由魔力素エーテルのある地域に限る。搭載魔力による航行距離は約1万キロ。
 改良型快速艇を造って搭載する予定。

 以上のスペックで「穂高」「妙高」「浅間」と名付けた3隻を造る事となった。
 さすがに1日2日で出来る物ではないので、老子主導の元、じっくりと製造する。仁は要所要所のチェックや、新規装備の製作である。

 その次に仁がしたことと言えば。
「まずは実弾を発射できる砲を作って下さい」
 アンが仁にそう言った。なかなかのマネージャーぶりである。
「うーん、運動エネルギーだけでギガースをぶっ壊せるくらいの作りたいなあ」
 もはや自重の欠片も見つからない。こうなるといっそ清々しいくらいだ。
「反動が恐ろしい物になりそうだがなあ……」
 空母に搭載するなら問題ないだろう。
 ということで仁が作り始めたのは、原理的にはスリングショット。海竜シードラゴンの革から作った魔法筋肉マジカルマッスルの力で弾丸を撃ち出すものだ。
 もはやカタパルト(投石機)の発展型である。
 下を向けると弾丸が落ちる欠点があるのだが、魔法筋肉マジカルマッスル先端に弾丸保持機能を持たせることで解消した。普段は保持しておき、撃ち出す瞬間に解放する。
 銃身としてのレールは上下に分かれており、そのレールの間を魔法筋肉マジカルマッスルが動いて弾丸を撃ち出す。
「よし、試作完成」
 全長1メートルほどの試作機が出来上がったのはお昼前であった。
 昼はエルザに招かれているので、1回だけ試射をしてから崑崙島へ行こうと仁は思った。
「礼子、試しに撃ってみてくれ」
 反動がわからないので礼子に頼むことにする。
「はい、お父さま」
 普通のスリングショットと違い、魔法筋肉マジカルマッスルは魔力を流せば伸びてくれるのでセットが楽だ。弾丸は直径2センチの鋼の玉。
「試しだから最強でやってくれ」
「わかりました」
 水平に海の方へ向けて構えた礼子。超級脂肪燃焼弾
「行きます!」
 トリガーを引く。海竜シードラゴンの革から作った魔法筋肉マジカルマッスルはとてつもない力を解放した。
 どかんという音と共に、放物線ではなく直線で飛んでいった弾丸は、発射された瞬間にはもう仁の目には見えなくなった。ただ、雲がその衝撃波で消えた。イオン化された空気が光っている気がする。
「あー、あの音は音速を超えたようだな。さすがに重力を振り切ることは無いだろう。と思いたい。……無いよな?」
 威力に呆れる仁。一方発射した礼子は、やはり反動で少し後ろに下がっていた。
「礼子、どうだ?」
「はい、初めてでしたので反動で少し下がってしまいましたが、もう次からは大丈夫です」
 それを聞いて、試作機はもう少し手を加えたら礼子の専用武装の一つにしようと思う仁であった。

      

「きのう、マルシアさんのらしい船を見かけた」
 崑崙島での昼食後、エルザがそんな話をする。
「あの双胴船が数隻、港に浮いていた」
「へえ、マルシアも頑張ってるみたいだな」
「ん。会えなかったけど」
 まあ、あそこで出会ってしまうと、何でエルザがここにいるのか、とかややこしくなるからなあ、と仁は心の中で苦笑していた。
「ジン兄は、今何してるの?」
 エルザに聞かれた仁は別に隠すことでもないので気軽に答える。
「今は蓬莱島の軍備増強かな。戦争とか嫌いだけど、守るためにはそうもいってられないし、奴らがエルザにしたことを思うとはらわたが煮えくり返りそうだ」
 それを聞いて、今まで黙って聞いていたミーネが口を挟んだ。
「え、エルザ、何か、されたの?」
 焦りまくりである。エルザは落ちついて答える。
「ううん。されたわけじゃない。でもいろいろと脅かされた」
 と、パーセルの事を話した。今までは黙っていたらしい。それを聞かされたミーネは憤り、
「なんですって! そんなことを! ジン様、そんな奴らは生かしておいても世の中のためになりません!」
 と過激な言葉を口走った。ああ、やっぱり芯は変わらないな、と仁は苦笑しつつ、
「わかってる。十分準備したら、奴らを壊滅させてやるさ」
 と答えて席を立った。
「さて、それじゃあ、また蓬莱島で作業再開だ。お昼ごちそうさま。それに服もありがとう」
 昨日買ってきてもらった服を受け取り、礼子に持って貰いながら仁はそう言った。
「うん。ジン兄、また、あしたのお昼に」
「ああ。じゃあな」
 そして仁は蓬莱島へ戻った。

      

 礼子に何度も試射させていたら銃身である上下のレールが熱くなって変形してきたのでテストは終了。
「あー、やっぱり鋼鉄でも連射は無理か」
 ということでアダマンタイトで作り直すことに。アダマンタイトの融点はおよそ摂氏4500度。白熱しても融けない。工学魔法がなければどうすることも出来ない金属である。終極痩身
 鉄の比重は約7.9、アダマンタイトは約19.3。倍以上重いが、礼子なら問題ないだろう。
 そのまま打撃にも使えるというおまけ付きだ。全長は1.5メートル。礼子の身長より少し大きい。
 弾丸はカートリッジ式で10連発。試作より一回り大きい直径3センチの弾丸を発射する。
 標準は鋼鉄球。貫通力重視ならアダマンタイトコーティングした弾丸、威力重視なら鉛玉だ。
 鉛の場合、着弾と共に変形して貼り付き、運動エネルギーをほぼ100パーセント相手に伝える。
「銃身にライフリングはないけど、この威力なら十分だろ」
 何せ最高速マッハ20くらいで飛ぶのだから目視できる範囲であれば直線で照準が付けられる。
「うーん、名前は……めんどくさい、もうレールガンでいいや」
 レールの間から弾丸を発射するという意味では間違ってはいないのだろうが。
「お父さま、すばらしい武器をありがとうございます。これからはこれでお父さまの敵を排除します」
 と言う礼子に、
「いや、相手によって考えて使え」
 と、釘を刺すことを忘れない仁であった。

「御主人様マイロード、報告したいことがあります」
 仁の作業が一段落したことを察した老子が話しかけてきた。
「ん、何だ?」
「はい。第5列クインタのために、ミーネさんから知識をコピーしましたが、その際、精神操作の痕跡らしきものがありましたので一応ご報告をと」
「精神操作? 催眠ヒュプノか?」
「いえ、そんな強力なものではありません。おそらく『暗示セデュース』かと」
「暗示セデュース?」
 仁は初めて聞く魔法だ。
「はい。これもアンの知識にありました。特定の行動をするように意識を向けさせる魔法です。本人の願望を助長するように使うと不自然さをあまり感じさせません。周りにも、本人にも」
「うーん……」
 ミーネのエルザに対する異常とも思える固執。それが暗示セデュースによるものだとしたら、辻褄がかなり合う。かけた相手は不明だが。
「で、今は解除されているんだな?」
「はい。頭部へのショックか、身体へのショックによるものだと思います」
「よし、解除法を検討しておいてくれ」
「了解しました」
 この先、そういう相手が増える可能性がある。もしかしたらエルザの兄フリッツも、と思わないではない。
 仁は一筋縄ではいかないか、と更に意識を引き締めるのであった。

      

 夜、ラインハルトからの定時連絡では、首都エサイアには寄らず、ダリという街でアスール川を渡る準備中ということであった。
 またしても3、4日待たされるそうだ。

少しだけ、ポトロック
 翌日、垂直離着陸機VTOLの量産展開は老子に任せ、仁は第5列クインタの製作に入った。
 基本構成は隠密機動部隊SPと同じ。骨格は中空の軽銀、魔法繊維マジカルファイバーの筋肉、魔法外皮マジカルスキンの外皮。
 大体初期の礼子の3割くらいの機能を持つが、普段は素早い人間程度に抑える。 
 何度もやっている工程であるし、礼子とアンという2人の助手がいるので作業は早い。骨格などの基本部品は礼子達が作り、仁は制御核コントロールコアをはじめとする魔導装置マギデバイスを作っていった。
 隷属書き換え魔法への対策などは隠密機動部隊SPと同じであるが、密偵ということで、純粋に記録用の魔法記録石マギレコーダーを追加した。
 更に、容姿を弄れるような機能も追加してある。具体的には髪の長さ、目の色、身長、体形である。
 髪の長さは、某有名人形であったように、毛穴から髪を出し入れすることで長さを変えられる。目はコンタクトのように瞳を交換できるようにした。交換用のパーツは体内に収納している。
 身長は、肩・肘・手首・腰・股・膝・足首各関節の部分の遊びを調節することで10センチ程度の変更が可能。体形は2重にした魔法外皮マジカルスキンの間に水を取り込むことで太ったように見せかけられる。
 髪の色も簡単に染められるようにしてある。染料も装備品だ。
 攻撃力としてはスタンガンと雷魔法。加えて体術があれば対人としては十分である。万が一のために記憶・情報消去のセキュリティ搭載。繊之素
 行動基盤は隠密機動部隊SPと同じ。更に人に紛れるということで、ミーネに協力して貰い、一般常識を強化した。まあミーネも一般常識を知っているかというと疑問ではあるが、仁達よりはマシだ。
 その際。やはりというかミーネも知識転写トランスインフォには少々驚いていたというのは余談。

 老子、礼子のサポートの元、複製工程を交えた結果、何と午前中に第5列クインタ100体が完成した。
 当初の計画通り、大きさの順で言うと成人男性型が40体、成人女性型が30体。擬装用に少年型10体、少女型10体、礼子型10体という内訳である。
「よーし、名前は、そうだな……」
 成人男性型が『レグルス』、成人女性型が『デネブ』、少年型が『カペラ』、少女型が『スピカ』、礼子型が『ミラ』、と仁が命名。それぞれ1からナンバリングされる。

「御主人様マイロード、垂直離着陸機VTOL1番機が完成しました」
 ちょうど老子の方も垂直離着陸機VTOLを完成させていた。
 仁が外に出てみると、そこにはつや消し黒塗りの垂直離着陸機VTOLがあった。完全な消身ステルス装備である。結構大きい。
 老子によれば、輸送にも使えるように、との意図からだそうだ。
「おお、いいじゃないか」
 仁が嬉しそうにそう言うと、老子は名前を付けてくれと言った。
「名前か。名前……うーん、これこそ雲雀がよかったなあ……」
 垂直に飛び上がるというので仁のイメージは雲雀=スカイラークであった。
「空中で停止できるというのは猛禽だよなあ……よし、ファルコン!」
 ハヤブサである。ハヤブサはあまり空中で停止して獲物を伺ったりはしないがそこは仁。
「はい、それではファルコン1と名付けます。以下、10までロールアウト予定」
「よし、任せた」
 仁が次の製作に取りかかろうとした時に老子が言った。
「御主人様マイロード、崑崙島でエルザさんが呼んでいます」
「エルザが? 何かあったのか?」
「いえ、一緒にお昼を食べようということです」
 2時間ほど前、一般庶民のコピーのため、ミーネに協力して貰いに崑崙島へ行った時そんなことを言われたのを思い出した。
 相変わらずモノ作りとなると他の事が頭からすっぽ抜ける仁であった。

      

「ジン兄、いらっしゃい」
「やあ、エルザ、ミーネ」
「お昼ご一緒させていただきたくてお呼びしましたがご迷惑だったでしょうか?」
 これがあのミーネかという態度。催眠ヒュプノで操られていたと言われても信じそうだ。
「いいえ、放っておくとお父さまは食事を抜いてしまわれるので助かりました」
 付いて来た礼子がそんなことを暴露する。
「やっぱりジン兄も工作バカ」
 エルザがクスクス笑いながらそんなことを言った。
「そうですか、それはようございました。さあ、お召し上がり下さい」
 ミーネが作ったのは焼きたてのパン、プレーンオムレツ、さっぱり味の野菜スープ、焼き魚、それにフルーツサラダ。
 昼食としてちょうどよかった。
「ごちそうさま」
 食べ終わると、シトランのジュースが出された。
「ミーネ、もう動いていいのかい?」
 仁がそう聞くと、ミーネは肯いた。
「はい、もうほとんどよくなりましたし、動いていた方が身体の調子も戻ってくる気がします」
「それならいいんだけど」
 仁は遠巻きに控える5色メイドのナンバー100たちを見つめる。
「あのゴーレムメイドさんたちには随分良くして貰いました。でもお嬢さ……エルザの世話は私にさせて下さい」御秀堂養顔痩身カプセル第3代
 ミーネがそう言うので、無理しないように、と仁は言い、ゴーレムメイドたちにも注意はしておいた。

「あの、それで、お願いがあるのですが」
 後片付けを終えたミーネが口を開いた。
「ん? 何だろう」
「あの、出来ればですが、エルザと……私の着替えとかを買いに行きたいのですが」
 着の身着のままで来たので、着替えなどが一つもない。仁が作るにしても下着は憚られるし、ミーネには地底蜘蛛グランドスパイダーの糸は扱えない。
「そうだな、危なくない場所……ああ、ポトロックへならいいと思う」
 港町ポトロック。そこは仁がエルザやラインハルトと出会った場所。ゴーレム艇競技に出た懐かしい町である。そこまでは統一党ユニファイラーも手を回してはいないだろう。
「ポトロック。懐かしい」
 エルザもそう思ったらしく、町の名を口にした。
「そうですね、私も行ったことありますし、品揃えも悪くなかった憶えがありますので、是非お願いします」
 そういうわけで、仁はミーネをポトロックへ、と思ったところ、
「ジン兄、私も一緒に行きたい」
 とエルザが言いだした。
「うーん、まあ、エリアス王国の南端だし、危険もないだろうし、いいか」
 仁は考えた末に許可する。まあ、護衛を兼ねて、完成したばかりの第5列クインタを投入するつもりだ。
 そこで仁ははたと気が付く。自動人形オートマタ用の服を頼もう。というわけでミーネに、
「それならちょうどいい。うちの自動人形オートマタに着せるための服も一式頼みたいな」
 と持ちかける。ミーネはそれを快諾した。
「はい、いいですよ」
 まずは崑崙島から蓬莱島へ仁と共に移動。仁の魔力パターンが無いと転移できないセキュリティはそのままである。
 仁は成人女性型のデネブ30を呼んだ。
「はい、チーフ」
 一応、ゴーレムメイドと同じメイド服を着せてある。裸でエルザたちの前に出したら何を言われるかわからない。
「エルザとミーネを護衛してポトロックへ行ってくれ」
「わかりました」
 仁の魔力パターンが無いと行き来できないという理由もある。
 そこで仁は金貨を10枚渡す。つまり100万円相当だ。
「エルザ、ミーネ、このデネブ30にお金預けておくから」
 ミーネたちがほとんどお金を持っていないのはわかっている。
「ジン様、すみません。ありがとうございます」
 仁の気遣いを察したミーネが頭を下げた。これがあのミーネかと、何度目かの感慨を抱く仁であった。
「わかってるかも知れないが、ここ崑崙島と蓬莱島、それに転移門ワープゲートのことは絶対に秘密だから」
「はい、決して口外しません」
 一応仁はデネブ30にもその辺は気をつけるよう指示は出してあるのだが、やはり直接口頭で確認すると安心出来る。

      

 蓬莱島から一瞬でポトロックへ飛ぶ。出たのは海岸の海蝕洞窟である。デネブ30には基本知識を転写してあるので迷わず町へと2人を案内していった。
「懐かしい」
「本当ね」
 エルザがポトロックを馬車で出発したのが2月16日。一月半ほど前のことであった。
「あっという間に着いてしまうんですから、ジン様の魔法技術はすごいのね」
 あらためてミーネは感心する。エルザもそれには同意。
「うん」
 一月ほど滞在していたのでミーネは多少の土地勘も出来ていて、迷わず服屋へ行くことが出来た。

 この世界では、貴族はオーダーメイドの高級な服、一般庶民は既製服や古着である。今回やってきたのは既製服の店。ミーネたち使用人御用達の店である。
 その店で、自分用の侍女服つまり濃紺のワンピースとエプロンドレスを洗い替え含めて3着、下着を10着。
 エルザ用にはワンピース、ブラウス、スカートなどを見繕い、下着をやはり10着。
 下着が多めなのは、ちょくちょく買いには来られないだろうという心算からだ。
 自動人形オートマタ用には下着を初め、ワンピース、ブラウス、スカートを見繕った。
「あとは生地を買って帰りましょう」
 自分で仕立てることも出来るミーネは麻の布地を多めに買った。全てデネブが持ってくれている。
 全部の買い物を終えて戻る頃には春の長い日も暮れかけていた。
 戻る途中、エルザがちらりと港を見ると、見覚えのある双胴船が数隻浮かんでいた。
(マルシア、頑張って)
 声には出さず、懐かしい知り合いに心の中でエールを送って帰路につくエルザであった。韓国痩身1号