今回は乗船した「ル・ジャック・カルティエ号」について、少しご紹介させていただきます。

 

 

 

ル・ジャック・カルティエ(LJC)号などの船を所有するフランスのクルーズ会社「PONANT(ポナン)」社のコンセプトは、「探究心」と「冒険心」を満足させる旅。

 

ポナンはもともと船乗りだった人が創設した会社のため、何よりもまず機動力を重視。各船とも客船としては小ぶりでLJC号も9900t、乗客定員184名・乗員125名です。

 

 

そのため普通の大型客船では入れない小さな港にも入港することができ、南極や北極といった極地から、パプアニューギニア、南米アマゾン、オーストラリアのキンバリー地域など、手付かずの自然と豊かな文化を堪能することができます。

 

 

そして、この船の最大の特徴が船尾デッキから乗船できる「ゾディアックボート」。

 

 

 

 

フランス海軍が上陸作戦に採用した高性能高速ゴムボートで、本船からこの小舟に分乗して小さな離島や流氷などにも上陸することができます。

 

海洋学や海洋生物学の野外研究にも用いられ、海洋学者のジャック=イヴ・クストーが調査によく使用し彼が制作したドキュメンタリーフィルムにも頻繁に登場していますから、目にしてらっしゃる方も多いかと思います。

 

ちなみに「ル・ジャック カルティエ」もフランスの探検家の名前で、カルティエは北米のセントローレンス湾とセントローレンス川岸にヨーロッパ出身者として初めて到達し、その周辺の土地を「カナダ」と名付け、フランスがカナダを領有する道を拓いた人のようです。

 

 

クルーズ中盤からは、私もゾディアックボートに乗って、熊本の天草諸島や鹿児島の甑島に上陸しましたが、時には荒波を漕ぎ出し海上で30分以上も波飛沫(しぶき)のリアル・スプラッシュマウンテン状態(飛沫というより海水の塊が上や横からバンバン降って来てビショビショ😅)になることも!

 

でも、波を蹴立ててどこにでも行ける機動力は全身にパワーと勇気と冒険心を吹き込んでくれますし、もちろん青空の下で真っ青な海を潮風切って高速で進んで行く爽快さは何にも代え難く、まさに「快感!」の一言です👍

 

もちろん、優雅でハイセンスなクルーズライフも楽しめるのですが、ハイヒールを捨て童心に帰る特別な力を与えてくれる唯一無二のクルーズです。