東京五輪に続きパリ・オリンピックでも水泳飛び込み競技で出場を決めた卒業生の榎本遼香さんが、海外遠征の間隙を縫って作新学院を訪問してくれました。

 

ちょうどこの前日、難関国公立大学の合格発表があり、東京大学2名(文科三類と理科一類)、国公立医学部医学科3名、大阪大、北大、お茶大、筑波大、慶應3名、早稲田6名など有り難い結果をいただくことができ、またこの朝にはセンバツ甲子園に向け選手たちが出立するなど、学院は「文武両道」の喜びに包まれました。

 

榎本さんは中・高6年間を作新で過ごし、中等部時代には既に次世代のオリンピアンとして呼び声も高く、高校総体では高飛び込みと板飛び込みともに優勝を果たしつつ学業成績も優秀で、大学・大学院は筑波大学へと進学しました。

 

 

 

 

ただ中等部時代には、姉のように慕っていた飛び込みの指導教諭が病で夭逝し、また高校3年生では自らも肺に腫瘍が見つかり闘病を経験するなど、競技人生を揺るがす試練に幾度も遭遇しては乗り越えて来ました。

 

どんな困難に出会おうと、決して(ひる)むこともへこたれることもなく、常に果敢に誰より努力を重ね、かつ礼節をわきまえ気遣いや感謝を忘れず、着実に栄光を掴み取るその姿には、ただただ感服しています。

 

やはり神は、最後にこういう人に微笑むのだと思わせてくれる真骨頂のような人物だと、榎本選手の軌跡を見ているとつくづく思います。

 

大学院を卒業し、現在は地元の栃木トヨタ自動車に所属。同社の皆さんの温かくきめ細かいサポートに支えられたお陰で、パリ五輪という晴れ舞台へ再びの道が開けました。

 

 

 

 

8月初旬に行われるパリ本番まで、今月から欧州や中国など世界各地への海外遠征がずっと続くようですが、東京五輪の5位入賞を超えるベストパフォーマンスを心から祈っています🙏