毎年恒例の東京・表参道クリスマス・イルミネーション。

これまでの暖冬から急転直下、吹きつける寒風に凍える日曜となりましたが、煌めく参道は久々にコロナ禍から解放された人たちがさんざめき、以前のような華やぎに包まれていました。

 

ただガザやウクライナなどの窮状を思うと自分だけ手放しでクリスマス気分に浸ることははばかられ、せめてもの気持ちとして服装は全身ブラックで出かけることにしました。

 

 

街角にはキリスト降誕の場面を映したプレゼピオが飾られ、一時は火が消えたようだったブライダル会場にも活気が戻り、以前にも増してひときわ美しく輝いていました。

 

 

人々が集い、語り、微笑み合えることの有り難さや幸せをこれほど肌身で感じたクリスマスは初めてだった気がします。

どうかこのように穏やかで温かなクリスマスがいつまでも、そして誰しもに訪れますようにと、信仰心のない私でもこんな輝きの中にいると思わず心の中で祈ってしまいますが、祈るからには自分も何かしなければなりません。

世の中をすぐさま変えられるような力は私にはまったくありませんが、世界中の人々の思いと意志と行動が積み重なれば必ず世の中は変わると愚直に信じて、どんなにささやかであっても自分ができることはし続けたいと思っています。

その一つとして、自分には養ったり遺したりする子ども孫もいませんので、ここ数年は給与の2割程度を戦火や災害といった困難に立ち向かう人々のため寄付することに決めています。

還暦もとうに過ぎ、いつまで給与を受けられる生活が続けられるかわかりませんが、どんなカタチであってもクリスマスには誰かを少しでも温め得る自分でありたいと願う年の瀬です。

 

 

 

 

 

  

  (冒頭画像出典:pixta.jp)