QUEST LAB
(クエスト・ラボ)
―“真理の探究(クエスト)”という
冒険の旅が、今ここから始まる―
「真の知性と教養の習得」「真理の探究」を目的とし、 本学の教育方針「自学自習」を体現するラボ。
学びの柱となるのは、多様なアクティブ・ラーニング、世界市民となるためのシチズンシップ教育。
未来を創造するために必要な論理的思考力、構想力、発想力、プレゼンテーション力などを、「自ら学ぶ」主体的学習を通して育成します。
これからの時代は、課題を「解決」する力とともに、課題を「設定」する力、その両輪が必要です。
だからこそ、作新学院では、現実の社会問題を題材に問題の核心は何かを見定めるプロセスから取り組みます。
その探究は、学院の社会貢献活動ともリンクしており、多彩なフィールドワークとして展開する中で、実践の場は学外や社会にも広がっています。
―自ら思考し、創造する学び
「アクティブ・ラーニング」―
真に豊かで幸福な人生、社会を築いていくには、単なる知識のストックではなく、それらを駆使して自ら課題を設定し、解決する力が求められます。
「アクティブ・ラーニング」は、その基盤となる主体性、思考力、コミュニケーション力を身に付け、知的成長を実現するための学習方法です。
生徒自身が能動的に課題を捉え、グループディスカッションやディベートといった活動を通じて、周囲と相互に刺激を与え合いながら「普遍の真理」を探究していきます。
自ら思考し、創造する学びは、設立以来「自学自習」を教育方針としてきた作新学院の伝統を受け継ぐものでもあります。
―可変にして自在の学習環境―
学びのスタイルも
自分たちでデザインする―
机や椅子にはキャスターが付いており、自在に移動し、組み合わせることができます。
通常授業はもちろんのこと、多彩なアクティブ・ラーニングやディスカッションなど、目的に合わせて最適なスタイルをデザインできます。
柔らかで自由な発想や創造力を生み出すのに適したスペースです。
台形型と勾玉型、2種類の机の組み合わせは実に多様で、生徒たちはその時々のテーマや進行状況、気分やお天気によっても、自由自在に机の配置を変化させて行きます。
キャスター付きの机イスなので、瞬時にフォーメーションを変えられるその様子はとても有機的で、まるで一つひとつの細胞がくっついたり離れたりして変化しているよう。
脳細胞が活性化し、心が開かれた生徒たちは、まるで魔法にかかったように話し出し、大人では考えもつかない素晴らしいアイディアが、次々と溢れ出します。
―世界市民としての素養を修得する
「シチズンシップ教育」―
シチズンシップとは「市民としての資質、素養」のこと。
公共生活の中で、正しく情報を判断し、自律的・能動的に社会や政治に参加し、他者と合意形成する術を身に付けます。
作新学院では、法や制度のあり方、多文化共生など、様々な社会的テーマを題材に、多様なアクティブ・ラーニングを通じてシチズンシップを育みます。
さらに、NPOの協力のもと実施する模擬裁判や、裁判官による特別講義といった機会も設けており、生徒会活動や課外活動ともリンクしながら学外での実践(災害復興支援や貧困に苦しむ世界の子どもたちへの支援など)にも取り組んでいます。
数多くの経験が、社会との関わりを自覚し、人間力を高めることにもつながります。
―現代の複雑な社会問題を
我が事として考え、深く掘り下げる
~シチズンシップ教育の実践例~
作新学院のシチズンシップ教育では、講師からの一方通行の授業は行いません。
プレゼンテーションやポスターセッションといったアクティブ・ラーニングを取り入れ、子どもたち自身の洞察をベースに主体的・段階的にテーマの考察を深めます。
講義では、18歳選挙権、民主主義を守るためのジャーナリズムの在り方、ポピュリズムや多数の専制を克服するには…など、高度に複雑化した現代の政治や社会の諸問題を取り上げ、外部講師を招いての特別講義も行います。
自らの考えを深く掘り下げ、議論を交わす中で、よりよい未来への解決策を導きます。