こんにちは、時晴です!

梅雨の中休み、2回目のお泊りに行って来ました。

お気に入りのリフトで、また大室山に登ったよ!

 


青草を渡って来たそよ風が、鼻をくすぐって…ウーン、気持ちイイ!


 

って、余裕をキメてるんだけど、ホントはちょっと怖いんだ。


 

パパ、しっかりボクを抱っこしててくれないとダメだよ。

 

 

この日の空は、突き抜けそうなくらい蒼く澄んでいて、一足早い夏休みって感じ!

 

 

なんとなく、ちょっとジブリっぽいでしょ。


 

実はここ大室山には、石長姫(イワナガヒメ)っていう女神様がいるんだ。

左に見える鳥居をくぐって小径を行くと、大室山浅間神社のお社があるんだよ。

実は大室山って、ちょっと変わった姿をしてるんだ。

 

 

山焼きをしてるから、山全体がツルッツル、若草色のお椀を伏せたようで、とってもキレイでしょ!

4000年位前に噴火をしてできた山なので、山頂には大きなエクボみたいな火口跡があるんだよ。

火口跡の周りを歩くのを、「おはち巡り」って言うんだ。ボクも夏草の匂いを確かめながら歩いてみたよ!


 

この日は絶好のお天気だったので、初島から房総半島まで、しっかり見えたんだけど、やっぱり富士山は見えなかったな。

富士山と大室山の関係って、ちょっと微妙なんだよね…

富士山には、石長姫の妹の木花咲耶日姫(コノハナサクヤヒメ)っていう女神様がいるんだ。

二人は大山祇(オオヤマヅミ)という神様の娘なんだけど、姉妹揃って天孫降臨した瓊々杵命(ニニギノミコト)って神様(天照大御神のお孫さん)に嫁いだんだ。

でも、瓊々杵命は美人だった木花咲耶姫を気に入って、石長姫を実家に返してしまうんだ。

木花咲耶姫は確かに美しいけれど花のように儚くて、一方、石長姫はその名の通り、石のように永遠の命を持っている。

なのに石長姫を送り返して、木花咲耶姫だけを愛したために、瓊々杵命の子孫(つまり天皇家)は神様の子孫なのに、不老不死ではなくなってしまったって訳。

もちろん伝説なんだけど、なんか石長姫、可哀想すぎるよね。

若草色のこんなに愛らしいお山なのに、瓊々杵命様は見る目が無いよ。

ボクなら、絶対お嫁さんにしてるのに!

 

 

お天気が良いと頂上からは、伊豆七島や房総半島、南アルプスまで360度の景色が楽しめるので、是非ボクのお気に入りのリフトに乗って来てみてくださいね。

ただなかなか、富士山は見えないって話です…