作新学院で回収、整理を済ませた運動靴1万4705足を、アフリカの子どもたちに届けて下さる支援団体の方々に引き渡しをする報告会を行いました。

幼稚園、小学部、中等部、そして高校三部の代表者が集まり、それぞれの設置校での回収の思い出や、靴を実際に履いてくれるアフリカの子どもたちに馳せる思いを語ってくれました。

報告会の模様は、昨晩のNHKととちぎテレビで放送していただきましたので、ご覧下さった方もおられるかもしれません。

回収された靴の中には泥がついているものも混じっており、そうなると検疫に引っかかってしまうため、回収に当たった児童・生徒たちは、汚れた靴を一足ずつ自分たちの手で洗い、よく干すという作業を続けてきました。

ちなみに私自身も寄付するため、自分のスニーカー(たかだか4足ですが)を洗ったところ、なかなか乾かず往生しました。

そうして集まった1万数千足を、今度は一足ずつバラバラにならないよう靴紐でペアによく結び、サイズ別にダンボール箱に仕分けし、各箱毎に足数と重量をはかり(しかも学院にたった一つしかない重量計で!)、そのデータを記した紙を添付して、やっと支援団体にお渡しできる状態になります。


搬出を待つダンボール箱の数は、なんと500個!


各箱には、作新学院のマスコットキャラクター「さくしろう」のステッカーが貼られ、子どもたちの代わりに特使として海を渡ります。


担当してくれた生徒たちは、もちろんボランティアで、毎日放課後6時過ぎまで一言の文句も言うことなく黙々と、しかしとても活き活きと主体的に作業に当たってくれました。

日を追うごとに、どの生徒も自信がついてきたせいか顔つきがしっかりしてきて、その姿には頼もしささえ感じました。

作業を通して、学年や設置校の境を越えて、皆が話をするようになり、一万足プロジェクトが「一校一家」を後押ししてくれる結果にもなりました。

搬出を待つ運動靴は、支援団体の皆さんの手でアフリカ各地に届けられますが、このうちの1000足は、私も設立を支援してきたタンザニアの「さくら女子中学校」に届けられます。http://sakura-project.info/self-reliance-support/womens_school/general/


さくら女子中では、来年1月の開校に向け現在急ピッチで準備が進められていますが、学校のスタートの際に全員に履いてもらうため、新入生分だけでも航空便で個人的に送りたいと思っています。

一足一足に、何人もの人の思いが託され回収され箱詰めされ、その一足一足が遥かアフリカの地で誰かの人生を救い、豊かにできるかと想像すると、なんとも心弾みます。

靴を作新に届けて下さった全国の皆さん、回収に当たってくれた子どもたち、子どもたちを指導した教教職員、誰もがそんな希望を胸にしていたから、ここまで力を合わせることができたのだと思います。

回収活動にご協力下さった皆さん、本当にありがとうございました!!