アフリカの恵まれない子どもたちに靴を送ろう!
作新学院では130周年記念日までに“一万足”を目標にこの3年間、幼小中高校すべての設置校で運動靴の回収に取り組んで来ました。


作新では既に、ペットボトルキャップの回収で800万個近い実績を積んでいるので、一万足も容易に達成できるかと思っていたところ、実際の回収は難航につぐ難航。

伸び盛りの子どもたちは大概、運動靴を履きつぶすまで使用するため、余剰の靴はあまり手元になかったのです。

そこで高校生徒会は、自分たちの卒業した各中学校に働きかけ、回収運動は他校へと広がって行きました。中には、鹿沼東中学校のように一校で800足もの靴を回収して下さった学校もありました。


希望がつながり、自分たちは決して一人ではないと思えた瞬間でした。

学院関係の企業の皆さんからも、倉庫に眠っていた未使用の運動靴が届けられ、地域にも回収運動は少しずつ広がって行きました。

しかしそれでも、回収総数は今年の夏休み前で、やっと5000足…

一学期の終業式では「一万足を達成し、作新の意地を見せましょう!」と全校に呼びかけました。

呼びかけに応えて、夏休み明け3000足もの靴が集まりました。とはいえ回収総数は8000足弱。9/28の創立記念日までにまだ2000足も足りません。

3年かけてやっと8000足なのに、どうやってあと2000も···内心、心が折れかかりました。

しかし、入学当初からここまで頑張ってきた生徒会の子どもたちを前に弱音など吐けません。

「作新の最大の力は、諦めない力。創立記念日、最後の最後まで絶対に諦めないで行こう!」
自分に言い聞かすように、みんなに檄を飛ばしました。

院長も私も、協力を仰げそうな方々には、電話やネットですべてお願いをさせて頂きました。

すると突然の、そして緊急のお願いにもかかわらず、一万足プロジェクトの輪はまるで燎原に放った炎の如く全国に広がり、続々と支援の申し出が返ってきました。

そして迎えた創立記念日。全国から届けられた運動靴の総数は、13359足!目標を大きく凌駕していました。

お力添えを下さった皆様、本当にありがとうございました!




目標達成が叶ったことは本当に有り難いことでしたが、本学以外の全国の学校にも「一万足プロジェクト」の輪が広がって行ってくれたことは、望外の喜びでした。

困った人がいるなら助けるのが当たり前、助けるために行動しないなんてその方がおかしい、と思える子どもが一人でも多く育てば、それこそ本望であります。

今回のプロジェクトを通して私自身が、「人を信じる力」を全国の皆さんから、そして何より子どもたちから与えてもらうことができました。

ご支援くださった皆様方、毎日回収に取り組んでくれた作新の皆さん、本当にありがとうございました!