作新学院中等部の2年生全員148名と6月26日から2泊3日で、被災された東北各地を訪ね体験学習を行ってきました。

作新学院は震災後一週間で「オール作新による東日本大震災支援活動」を立ち上げ、有志の生徒たちは震災当初から何度も現地を訪ねボランティア活動を続けてきましたが、一学年全員が揃って被災地を訪ねるのは実は今回が初めてでした。           

                      
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 どちらの学校も事情は同じと思いますが、被災地に子どもたちを送り出すことについて保護者の皆さん全員からご理解とご了解をいただくことは決して容易いことではありません。私たち作新学院中等部でも、実現まで一年以上の歳月を要しました。事前に全教員が一度現地に入り、担当教員は現地と綿密な打ち合わせを重ね周到な準備をし、生徒たちも事前学習に加え交流先の子どもたちと文通をした上で臨んだ体験学習でした。

 

石巻では、門脇中学校の生徒の皆さんと一緒に、すべてを津波が流し去り荒れ果てた大地を生徒自身がNPOの皆さん方にご指導いただきながら掘り起し雑草を払って、昨年の紅白歌合戦で長渕剛さんが歌った門脇小学校前に花壇を作らせていただきました。地面の中からは、たった今しがた欠いたようなお茶わんやガラスの欠片、中には洋服なども出てきて、確かにここに人々の“暮らし”があったことを痛感いたしました。
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花壇の作業が終わりお別れ会で、作新の中等部生から門脇中学校の皆さんへサプライズ・プレゼントが送られました。「吹き起こせ!門脇の風」と書かれた横断幕。「オーッ」という歓声が、石巻の空にこだましました。


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