ブースター効果で感染が拡大しているとよく言われる。グラフもあちこちに出ていてかなりの説得感があります。ではどのような国が感染拡大していないのでしょうか?よくワクチンの接種率が低い国ほど感染拡大していないと言われます。なんか意外な感じですよね。ではその証拠としてジョンホプキンス大学による「Our World in Data」を元に皆さんと一緒に見てみましょう。

まずはブースター接種率からレースはトップにシンガポール、続いて韓国、日本、フィリピン、インドネシア、インドの順の展開です。

 

次に感染者数を見てみましょう。

おーーっと韓国がシンガポールを差し切りトップが入れ替わってはいるが後は順なり。

感染レース決定! 一着韓国、二着シンガポール。払戻金をお知らせします。100円!100円です。

あーなんと元返しです。折角100円掛けても払戻が100円です。これではレースの主催者は寺銭が取れずでたまりません。掛けたほうもリスクを金を失うリスクを負って賭けに参加したのにこれではもともこもありません。でも、でも、これらのデータは本当にジョンホプキンス大学が提供しているものなのです。

 

 

 

ここまで感染者が爆発しているならば亡くなった方も韓国とシンガポールがブッチギリでしょう。では死亡率の7日の移動平均を御覧ください。

 

あれ???順位が丸ごとひっくり返った、、、、きっと日付ミス、、、じゃないな、、、あってるじゃん。えーーーーどう言う事????ワクチン反対派の人の主張と真逆じゃん。試しに集中治療はどうなってるか見てみよう。

先進国しか出てこない。フィリピン、インド、インドネシアの数値があがってこないのだ。

 

ここまでのデータの結果をまとめよう

  • ワクチン接種が高い国ほど、感染者が多い(正比例)
  • 感染者の多い国ほど死亡率が低い(反比例)
  • 先進国しか重症を推測する集中治療者の数があがってこない。
以上の事から発展途上国の厳しい現実が見えてくる。先進国は症状が出る前から感染が分かり、発展途上国は症状が出てから感染が分かるのだ。そしてワクチンを打っていないから結局重症化して重症をケアする集中治療はとても高額で断念するしか無い。このように考えるとデータの結果に対して辻褄は合う。
 
ワクチンを反対する人達は感染者数とワクチン接種の数しか見ていない。そしてその数を日本の感覚の認知バイアスを無意識にバリバリかけた状態で見て判断する。
 
ここで、このサイトの注意書きをご紹介しよう。
緑の囲いはサイトに書かれていた事。黒い囲いは私が添えたのだが、ここでも書かせてもらう。「国の発展の差により全てを把握できる訳がない。豊かな国では検査数が伸び、貧しい国では検査が出来ない。ここに書かれている事は社会科学系のデータを扱う上で肝に銘ずる事である(加奈陀来音士太郎)」