とある研修医に菊陽病院でのデイナイトケアの出来事の感想を聞いたのだが、その研修医はそもそも優等生の意識が強すぎるせいか、どうしても上から言い放つ癖があり、私は日本語教師だと言っても、そもそも日本語教師がどんな知識があるのか知らないで上から頭ごなしに発言し「モーラと言うものがあるからお調べください。」との事。それは例えたら私が医師に向かって「人間は心臓がある」と言っているのと話のレベルは同じなのである。


そのやり取りは


まんじゅしゃげは何文字か。


その医師は


文字としては7文字音としては5音、つまり「7文字、5音」との事。


この段階で私は日本語教師だと言う事を知らせて


私は拗音は文字では無く記号だよ。音とするならば

「m」「a」「n」「j」「u」「sh」「a」「g」「e」の9音だよと書くと


『○○学」「○○学」の羅列を並べだした。多分、患者にこの調子でやるのだろうか。勉強の仕方は十分出来るが人に伝える技術は全く出来てないのかな・・・・と想像してしまう。


そして、あげくの果てには訓令式ローマ字を持ち出して「manzyusyage」とやりだした。これを持ち出してどうしようとしているのか理解不能だったのだが、話をそらせる目的だったのは確かだろう。


養老孟司は「医学部は優秀な学生を凡人にして卒業させる所であり、医学部のあり方としてそれは正しい。」と言う。医師が相手にするのは病では無く、病を持った凡人である。それゆえに医師は凡人の頭脳を持ち、それで対応する事が求められるのである。